FXレジスタンスサポートライン・トレンドライン引き方解説動画

FXでのレジスタンス(抵抗)ライン、サポート(支持)ラインは、
過去に相場の値動きが意識されたポイントで引いた線(ライン)を指します。

過去に何度も値動きの抵抗や支持となった価格帯は、
今後の相場状況でも再び市場参加者に注目されているポイントとなります。

そういった価格ラインを今後のトレードの参考にするのは重要です。

多くの市場参加者が「そのポイントで売るか、買うか」を意識しているからです。

ライン引き方fx

過去に何度も価格が反転したり、揉み合ったりした価格は、
今後の値動きでも反転したり揉み合ったりする可能性が高いと言えます。

これは、多くの市場参加者のオーダー(注文)及びストップ(決済・損切り)が
その価格付近に集中して設定されている可能性があるからです。

以下画像赤丸部分は、レジスタンスサポートラインとして意識されて価格が反発した箇所です。
(画像はクリックで拡大できます。)
レジサポライン

何度も意識されて価格が反転したレジスタンスサポートラインは、
再びそのレジサポラインが意識されて価格が反転したり、
明確に抜けたら価格の値動きが加速しやすい傾向があります。

そのレジサポラインが引ける価格付近に、ストップやオーダーが集中している為です。

レジサポラインを価格が抜けて、ストップオーダーと新規オーダーを巻き込むと、
更に価格はレジサポラインを抜けた方に加速して進んでいきます。

以下画像赤枠部分はWトップのネックラインとなり、ストップオーダーが入っている箇所です。
(画像はクリックで拡大できます)
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こういったチャートパターンのネックライン等のサポレジ節目部分には、
ストップオーダーが集中してい入っていることが多いわけです。

そういう根拠からチャートパターンを利用したトレードロジックがあるわけです。

レジスタンスライン・サポートラインとトレンドラインの定義

それでは改めて、レジスタンスラインとサポートライン及びトレンドラインの定義をおさらいします。

  • レジスタンスライン
  • 価格の抵抗線となるポイントに引ける水平線ライン
    上昇相場が頭を打たれて、それ以上上昇できない可能性を示す
    (重要なレジスタンスラインを抜けて上昇すると、勢いが増す可能性)

  • サポートライン
  • 価格の支持線となるポイントに引ける水平線ライン
    下降相場が下げ止まりになり、反転上昇する可能性を示す
    (重要なサポートラインを抜けて下降すると、下降が加速する可能性)

  • トレンドライン
  • 上昇もしくは下降するする相場の高値と高値、安値と安値を結んだ斜め線がトレンドライン。
    トレンドラインを引いた先のポイントが複数回意識されていればいるほど、
    そのトレンドラインは市場参加者の多くに注目されていると判断できる。

レジスタンスライン・サポートラインが横線の水平線なのに対し、
トレンドラインは斜めの線を引いていきます。

レジスタンスライン・サポートラインは、横線の水平線だけでなく、相場で意識されている価格自体を指す場合もあります。
当FXブログでは、トレンドライン特別する為にもレジサポラインは水平線ラインを指すように記述しています。

相場状況の判断基準としては、水平線ラインがトレンドラインより意識されやすい傾向にあります。
(水平線は価格そのものだから、多くの市場参加者が注目しやすいポイントとなる。)

レジスタンスライン・サポートライン(水平線) > トレンドライン(斜め線)

水平線のレジサポラインは、価格オーダーに直結するポイントなので、
その価格付近に直接ストップオーダー等が集中しているからです。

対して、トレンドラインブレイクは騙しも少なくない傾向にあります。

トレンドラインを抜けてから相場が明確に状況を変化されていくには、
そこから更に直近の高値安値を超えたりを確認してと、
次の明確な相場状況を見てから判断する方が精度が高くなります。

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レジスタンスライン・サポートライン及びトレンドラインを引く際には、
より長期足タイムフレームで引いたラインが強く意識されていきます。

ラインのタイムフレームごとに意識される強さは、以下になります。

1時間足 < 4時間足 < 日足 < 週足 < 月足

より長期足タイムフレームでのラインの方が、
より多くの価格が詰まっているからと言えます。

レジスタンスライン・サポートラインの引き方

レジスタンスライン・サポートラインの引き方は、
相場上で価格が複数止まっているポイントに横線をひきます。

MT4及び各FX業者が提供するチャートソフトでも、
レジスタンスライン・サポートラインを引くツールが付属しています。

以下、ポンドドルの1時間足チャートにレジサポラインを引いたものです。
(画像をクリックで拡大できます)
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レジスタンスサポートラインは、チャートの左側から見て引いていきます。
(リアルタイムのトレードだと、チャートの右側は見えないからです)

複数回意識された価格帯は、今後の相場状況でも意識されて価格が止まる(意識される)可能性があります。

トレンドラインの引き方

トレンドラインは、上昇トレンドもしくは下降トレンドが出現している際に、
高値と高値、安値と安値を結んだ支持点となるものを指します。

トレンドが出現している際に引いていくのが基本となります。

以下は下降トレンドで引けるトレンドライン例です。(画像クリックで拡大できます)
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複数回以上高値を結んだトレンドラインが意識されて頭を押さえられています。

下降トレンドの際には、高値を結んだトレンドラインが意識されやすいです。
その高値トレンドラインを明確に越えていくと、相場状況変化のサインと受け取れます。

上記の下降トレンド例だと、安値を結んだトレンドラインを引くと、「ウェッジ」のチャートパターンが見えます。
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ウェッジブレイクで反転上昇したとも取れます。

逆に今後は上昇トレンドにトレンドラインを引いてみます。
以下はポンドドル4時間足にトレンドラインを引いた例です。(画像クリックで拡大できます)
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上昇トレンドの際は、安値を結んだトレンドラインが意識されやすいです。

上記の相場例では、アップトレンドにのせて上昇していき、
天井圏でWトップのチャートパターンつけてネック切りで下降。
トレンドラインで一度反発上昇するも、
Wトップネックラインレジスタンスで上ヒゲピンバーとなり、
一気にトレンドラインブレイクして下降していった相場状況です。

見事に安値を結んだトレンドラインが意識されていった例です。

トレンドラインは相場状況が進むにつれて、新しい高値安値ができるので、
何度も引き直して最新の意識されているトレンドラインを引いていきます。

トレンドラインが高値と安値で平行なチャネルラインが引ける相場

高値と高値を結んだトレンドラインと、安値と安値を結んだトレンドラインが平行に引ける相場状況もあります。
平行に引けるトレンドラインを「チャネルライン」と呼びます。

以下はチャネルラインを引ける相場状況の例です。(画像クリックで拡大できます)
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チャネルラインが引ける相場状況は、チャートパターン「フラッグ」となりやすいです。

フラッグはトレンド継続のチャートパターンなので、
どこかのタイミングでチャネルラインの向きと相場が反転していくのを注意します。

あまりに長いチャネルラインとなると、
(フラッグはあくまでトレンド途中の調整反転なので)
フラッグというよりは、単にトレンド形成している相場と見ます。

ここら辺の判断は、過去チャート等で検証して特性をつかんでいってください。

トレンドライン上の高値・安値は重要なポイント

トレンドラインで結んだ高値・安値は、相場のトレンド形成において重要な価格とみられる場合が多いです。

以下、ドル円の1時間足チャート画像です。(画像クリックで拡大)
usdjpy1hchart ドル円1時間足チャート
チャート画像上では、4時間足で引いたチャネルライン(水色)を表示しています。

チャート画像右側の赤枠部分で、
上のチャネルラインであるトレンドライン上の高値を価格が上抜けたことで、
短期的な下方向への下げ相場が崩れてアップトレンド発生となっています。
(長期足ではフラッグのチャートパターンになっている場面です。)

上記のようにトレンドラインで結ばれる高値・安値は、
「相場で重要な価格として意識される場合が多い」です。

ラインをロウソク足の実体とヒゲどちらでひくか?

ラインは「ロウソク足の実体」で引く場合と「ロウソク足のヒゲ」で引く場合とがあります。
これはレジサポライン・トレンドラインともにあります。

実体で引くのもヒゲでひくのも、どちらが正解ということはなく、
その時々の相場状況にあわせて判断していきます。

ちなみに僕は、終値を重要視しているので実体で引くことが多いです。

ライン上でヒゲが長いプライスアクション(ピンバー)がでると、
相場が一方向に動いていく前兆となります。

ライン上でピンバーとなってロウソク足実体が抜けずにヒゲだけぬけていれば、
逆に反発していくサインとなります。

以下は、トレンドラインとロウソク足のヒゲを相場分析した例です。
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ラインを引くときには、ヒゲ・実体を状況に応じて相場分析していきます。

ラインを明確に抜けたと判断するのは、基本的にロウソク足の実体抜けです。
(これは表示させているチャートの時間足によっても変わってきます)

ロウソク足の実体で抜けると騙しとなる確率が減り、精度が高まります。

ゾーンの考え方

相場の上昇、もしくは下落がはじまった起点のロウソク足に、
レジサポライン帯として「ゾーン」を引いて抵抗体を判断するやり方があります。

ある程度広く水平レジサポラインを捉えることで、相場の転換点を捉えやすくなります。

参照:ゾーンとは?引き方とトレード使い方

レジサポライン・トレンドラインのトレード活用法

レジスタンスライン・サポートライン及びトレンドラインは、
世界中の市場参加者が意識しているポイントです。

FXトレードをしていく際の、相場分析の肝になる部分です。
しっかりとマスターしていきましょう。

当サイトでは、ライントレード手法として以下を紹介しています。

レジサポライン及びトレンドラインをマスターするには、FX教材「マエストロFX」を学習するのがベターです。

参照:マエストロFX(Maestro FX)評判と購入特典レビュー

その他の相場の意識されやすい価格ポイント

レジサポライン及びトレンドライン以外でも、相場が意識しやすい価格ポイントはあります。

その他の意識されやすいものをご紹介しておきます。

  • チャートポイント(キリバン・ラウンドナンバー)
  • 00ポイント等の数字上節目となるチャートポイントは意識される価格帯になります。
    例えば「ドル円の100.00」「ユーロドルの1.1200」等の節目となる価格です。
    (「キリバン」「ラウンドナンバー」とも呼ばれたりします。)

  • ピボット
  • 前日の相場状況から算出しているピボットも意識されやすいポイントです。

  • フィボナッチポイント
  • フィボナッチリトレースメントを使って表示できるフィボナッチ数は、
    為替相場上でも大いに(ものすごく大いに)意識されるものです。
    フィボナッチは是非使えるようになっておきましょう。

  • ボリンジャーバンドの1σ、2σ、3σ
  • ボリンジャーバンドは、トレンド相場でもレンジ相場でも意識されていきます。
    ±1σラインはトレンド発生の最初の関門ポイントになることが多いです。

  • 移動平均線の抵抗帯
  • 移動平均線(MA)は特にトレンド相場で意識されやすいです。

FXはレジサポの存在と使い方を知ることが第一歩です。
地道に相場分析力を向上させていきましょう。