「グランビルの法則」とは、チャートを利用する投資分野において、
移動平均線を利用して売買タイミングを判断する手法として活用されている相場の法則です。

アメリカの投資分析家「ジョセフ・E・グランビル」氏が考案した8つの法則です。
移動平均線を基本として、価格との値動きを法則化した概念です。

総称して「グランビルの8つの法則」と呼ばれています。

「移動平均線」(Moving Average)自体もジョセフ・グランビル氏が考案されています。

グランビルの法則2番

グランビルの8つの法則とは、
「移動平均線と価格の乖離や方向性を見ることで先行きを判断する」手法です。

8つのエントリーポイントが手法として解説されているわけですが、
グランビルの8つの法則の中でも「2番のポイント」手法を解説していきます。

グランビルの法則2番とは?

グランビルの法則2番では買い(ロング)の場面と
売り(ショート)の場面と両方のエントリーポイントがあります。

共に移動平均線の向きを意識してトレンド方向にエントリーします。

グランビルの法則2番のチャートパターンは、
移動平均線が上昇や下降している流れの中で、
価格が移動平均線を突き抜けていった後に一旦反対側に戻し、
移動平均線側に向けて戻ってから再度反発し、抜けた方向に動くチャート傾向です。

グランビルの法則2番 トレード場面解説動画

買いの場合のG2エントリー

以下は買い(ロング)で入る場合のG2エントリー例です。
グランビル2番ロングエントリー
価格が急落後に反発上昇し、一度プルバック下降、
再度ピンバーで直近高値ライン切って上昇しトレンドは短期足で上目線転換。

一旦プルバックで20MA意識して上昇していきました。

ダウ理論によるトレンド転換を意識して、
アップトレンド発生後にMAを目指してプルバックし、
その後再度上昇していく流れの中でロングエントリーを狙います。

エントリーを狙える場所はいろいろありますが、
G2で再度上昇して直近高値切ったあたりが一番勝率が高いポイントになります。
(反面、次のレジスタンスラインまでの距離も短いので獲得PIPSも少なくなります)

過去チャートの状況をたくさん検証して理解を深めていきます。

売りの場合のG2エントリー

売り(ショート)エントリーの場合はロングと逆になります。

以下はグランビルの法則2番を意識したショート狙い例です。
G2ショート図
ダウントレンドの中、プルバック上昇する部分を狙います。
戻り売りとなります。

20MAラインを意識して下降している中で、
一旦プルバックして上昇し50MA付近まで。

直近のサポレジ転換ライン2本で上昇が止められているのがわかります。
(上ラインはヒゲで止められ、下ラインは実体で止められ)

レジスタンスラインが強く上昇の力もない状況で、
50MAがあたるポイントで再下降していきました。

上昇する力が弱くて止められているので、
MAきっかけで下降したという流れになります。

以下もグランビルの法則2番での売り場としてわかりやすい場面です。(画像クリックで拡大)
fxg2short グランビル2番売り場

移動平均線を根拠にエントリーポイントを探る

相場が動きだすのは、何らかの理由がある場合が殆どです。
その理由を見つけ出して根拠にしていくことで、
環境認識力とエントリーの精度をあげていきます。

レジサポラインやダウ理論によるトレンド方向とともに、
移動平均線もレジスタンス・サポートとしてのエントリー根拠として活用できます。

移動平均線(MA)それぞれの時間軸により形が違います。

当然より長期足の移動平均線の方が重視されますし、
どこの時間軸のMAが意識されて値動きするかはケースバイケースです。

また、移動平均線はあくまでもエントリー根拠の一端を担うものです。

レジサポラインやトレンド状況、より長期足でのチャートパターン等、
様々な要素を加味してエントリーポイントを探る材料のひとつとなります。

ダウ理論とグランビルの法則2番

グランビルの法則2番はトレンド発生状況にしたがって、
より値動きがトレンド方向に動きやすい場所を見つけてエントリーする手法です。

ダウ理論にしたがってトレンドが発生した後に、
「移動平均線と乖離した相場はいったん移動平均線に戻る動きをする」
という特性を活かして押し目やブレイクを狙ってエントリーします。

当然、相場のトレンド状況を把握することが重要になります。

ダウ理論によるトレンド状況判断は、
複数のチャートタイムフレームをみていきながら、
総合的に判断していくことが求められます。

2段目ブレイクエントリーは有効な実践方法

グランビルの法則2番は、いわゆる2段目ブレイクの場所とも言えます。
いわゆる「N字ブレイク」です。

G22段目ブレイク
買い(ロング)パターンでのG2エントリー例

上記の例でもわかるように、
ラインを切って上昇しトレンド発生(もしくは更なるトレンド継続)、
一度プルバックで戻ってMAを意識して再上昇していくのがG2です。

すでにライン切りしてトレンド発生しているので、
MAで反応して上昇するということは、
更に上昇継続していく可能性が高いと判断できるのです。

2段目ブレイク狙いは初動を狙うよりもより確実性があります。

上記のロングエントリー例では、その前の高値がサポレジ転換もしています。

こういった部分を過去チャートより検証して腑に落としていきます。

※移動平均線とサポレジラインが同時にあることで、よりトレードの根拠として強くなるわけです。

グランビルの8つの法則は理解しておくべき内容

グランビルの法則2番は多くのFXトレーダーがエントリーに活用している手法です。

多くのトレーダーが活用しているということは、
よりその部分でのプライスアクションが起きやすいということです。
(市場参加者の同意が起きてその方向に動きやすい)

まずはラインブレイク手法を理解して実践レベルまで腑に落としたら、
次はグランビルの法則2番を検証して身につけていきましょう。

グランビルの8つの法則はすべて理解しておくべき内容です。

以下はそれぞれ4つの売買ポイントを表示させた図です。
グランビルの法則
移動平均線をベースにして、価格は近寄ったり離れたりを繰り返していくのがグランビルの法則の概念です。

参照:グランビル8つの法則とは?FXトレード手法例解説

実践するトレードロジックとして明確なルーティーンに落とし込んで検証していきます。

実践トレードで活用できるとされている順番から検証していき、
利益を得られるトレードができるようにすれば、
エントリーチャンスも増えてより効率的にトレードできます。

しっかりとチャート検証して環境認識力とエントリー精度をあげていきましょう。

グランビルの法則2番を学ぶのに適したFX教材

  • 無限FX pro (FXB氏教材)
  • G2手法を広く浸透させたFXB氏の現在の販売教材。
    環境認識に特化した内容で、トレードの全体像が学べる裁量トレードの教科書的内容です。