FXのチャートパターンで「ソーサートップ」と「ソーサーボトム」というものがあります。
相場の天井圏と底値圏で出現することがあるとされるチャートパターンで、
出現してトレンド反転していく反転系のチャートパターンとなります。
相場の天井・底で出現する反転系のチャートパターンなのですが、
いわゆるWトップ・Wボトム及びヘッドアンドショルダー等と比べて、
比較的に出現頻度が低いように感じます。
もしくは、トレンド反転していく天井・底値圏の節目の中で、
様々な反転系チャートパターンを含んだ大きなチャートパターンと見ることもできるかと思います。
ソーサートップとソーサーボトムのチャートパターン
ソーサートップ(saucer top)とソーサーボトム(saucer bottom)は、
トレンドの天井もしくは底で出現する反転チャートパターンです。
値動きの形が、お皿を逆にしたような、お鍋の底を逆にしたような形であるから、
saucer(お皿)top、もしくはsaucer bottomと呼ばれています。
以下は、ソーサートップのチャート例です。
なんとなく丸っこい形でジワジワと反転していっているのがわかります。
天井もしくは底値圏の価格達で、ある程度長い期間レンジを形成し、
トレンドと反対側への価格切り上げ(切り下げ)をしながら反転していく形となります。
丸っこい形でジワジワ反転が特徴ですね。
トレンド反転が確認できて、ソーサートップ・ソーサーボトムが完成となります。
トレンド天井圏で出現するソーサートップ
トレンド天井圏で出現するソーサートップは、
上昇トレンドの最中に出現し、その後価格は下降していく形になります。
安値サポートラインを切っていくと、
価格の下降にスピード感が出る可能性があります。
上昇トレンドの天井圏で出現するのが反転系のソーサートップとなり、
下降トレンドの途中でのレンジ相場等で丸っこい形になっても、
反転系のソーサートップとは見ないのが基本です。
トレンド底値圏で出現するソーサーボトム
トレンド底値圏で出現するソーサーボトムは、
下降トレンドの最中に出現し、その後価格は上昇していく形になります。
高値レジスタンスラインを切っていくと、
価格の上昇にスピード感が出る可能性があります。
下降トレンドの底値圏で出現するのが反転系のソーサーボトムとなり、
上昇トレンドの途中でのレンジ相場等で丸っこい形になっても、
反転系のソーサーボトムとは見ないのが基本です。
チャートパターンは相場状況で様々な形で
ソーサートップ・ソーサーボトムは、相場のトレンド反転のチャートパターンですが、
天井圏もしくは底値圏で、ある程度の長期間を経て形成されることが多い形です。
ある程度の長期間を経ることによって、
ソーサーボトム・ソーサートップの中にも様々なチャートパターンが出現することもあります。
以下は、大きくソーサートップとも見れる形の中で、HASの形(ブレイク失敗)とペナントが出現して、安値ブレイクした形です。
チャートパターンの中に、チャートパターンが出現することも少なくありません。
特に時間軸を小さいくしてみると、
大きな時間軸の中に様々なチャートパターンが出現していることがあります。
ソーサートップ・ソーサーボトムは、比較的大きな形のチャートパターンを指しますので、
その中で各所に出現するチャートパターンにも注目してトレードしていきましょう。
コメント
ソーサートップ・ソーサーボトムのチャートパターン等は、HASやWトップ・Wボトム等のトレンド反転系チャートパターンと同じような意味で考えられると思います。
結局、トレンドの天井・底でレンジをつくって、高値もしくは安値を切ってトレンド反転したらある程度は戻るよ、という考え方。
そのトレンドの天井・底でレンジをつくる形をチャートパターンとして名称を付けている感じだと思います。
なので、「どの相場状況だとどのチャートパターンだ!」等の議論よりも、トレンド反転した状況でのトレードロジックの定義を考えていく方が実際のトレードには有効に感じます。
チャートパターンの種類と名前は、あくまで知識としてインプットしていくのが良いかと思います。
そこの部分ばっかりにこだわらないように。