ゴールデンクロス・デッドクロス(移動平均線のトレードロジック手法)解説

FX等の投資ジャンルでのチャート上で使えるテクニカルインジケーターで、
最もポピュラーなものは「移動平均線(Moving Average)」です。
(移動平均線は、「MA」と略されたりもします。)

参照:移動平均線(MA)FXでの種類期間設定と使い方解説
(上記記事の中でも、ゴールデンクロス・デッドクロスに関して簡単な解説をしています)

移動平均線を使ったトレード手法に
「ゴールデンクロス」「デッドクロス」によるものがあります。

ゴールデンクロス・デッドクロスはわかりやすい手法で、初心者でも実践しやすいです。
移動平均線ゴールデンクロスロジック
FXで実践するトレード手法(ロジック・ルール)の中でも、一番最初に学ぶことが多いのがゴールデンクロス・デッドクロスかもしれません。

2本の移動平均線がクロスする形を見つけるというシンプルなものですが、
移動平均線の種類(何本のロウソク足の移動平均か)やクロスする角度等でも違ってきます。

「ゴールデンクロス」「デッドクロス」のトレード手法例と、詳細を解説していきます。

ゴールデンクロス・デッドクロスとは?

そもそも「ゴールデンクロス」「デッドクロス」とは、
2本の移動平均線がクロスして上下どちらかに突き抜ける形を指します。

短い本数を基本とする移動平均線が、
それ以上の長い本数を基本とする移動平均線をクロスする形を指します。

(短期移動平均線、中期移動平均線、長期移動平均線とあります)

  • ゴールデンクロス:短期移動平均線が長期移動平均線を下から上に突き抜ける形
  • ゴールデンクロスが起こると、相場は上昇していきやすいとされています。

  • デッドクロス:短期移動平均線が長期移動平均線を上から下に突き抜ける形
  • デッドクロスが起こると、相場は下降していきやすいとされています。

「ゴールデンクロス」「デッドクロス」が、起こった方向に相場が動きやすい傾向があります。
その傾向を利用して、トレードロジック(手法)として使うことがポピュラーです。
(当然ダマシとなってすぐに反発してしまうケースもあります。)

以下はドル円1時間足でのゴールデンクロスのチャート画像です。
(画像クリックで拡大できます。)
FXゴールデンクロスチャート図
上記画像の赤色点線部分がゴールデンクロス箇所となっています。

チャート画像を見てわかるように、ゴールデンクロスが起こった段階で、
すでにロウソク足の価格は上抜けているのがわかります。

このように移動平均線の動きは、価格の後から出来上がります。
ゴールデンクロス・デッドクロスも、価格が抜けてから形成されることが多いです。

チャート画面左より、まず短期移動平均線(この場合は20MA・赤色)が、長期移動平均線(この場合は100MA・緑色)を、下から上に突き抜けています。
価格も上昇しています。
その後、高値を付けて一旦下落して移動平均線は逆にデッドクロスを形成しています。
下落はそこまで続かず、チャート左側に見える安値更新をすることなく反発上昇へ。

その後じわじわ上昇し、MA2本とロウソク足がもみ合いのところを上抜けた後、
一旦押し戻しで下降するも100MAを下抜けることなく上昇。

MA2本もゴールデンクロスして、2本の幅も広がっていく形になっています。

結果、ゴールデンクロスの形ができた時に、
直近安値下にストップを置いておけば、利益になった相場状況と言えます。

以下はドル円1時間足チャートでのデッドクロスチャート画像です。
(画像クリックで拡大できます。)
FXデッドクロスチャート
上記画像の赤色点線部分がデッドクロス形成箇所となっています。

上昇トレンド後に、高値を2度つけてWトップの形になり価格が下落。
Wトップのネックラインを切って下抜けてレンジをつくっているあたりで、
短期移動平均線(20MA・赤色線)が長期移動平均線(100MA・緑色線)を下抜けてデッドクロスを形成。

2本の移動平均線がクロスする角度も急で、
価格の急落によるボラティリティ高いことがわかります。

20MAに頭を抑えられるように、価格は下落していっています。

Wトップのネックライン切りを急下落していった時点で、
上昇か下降かの相場の方向性は下に向かうように大勢が決まったと見え、
下落後のもみ合いレンジの後に更に下落していった形となります。

MA2本がデッドクロスした時点で、
直近高値の上にストップを置いて売りトレードが狙えた状況と言えます。

MA以外でも用語として使われることも

MACDやストキャスティクス等のオシレーター系のパラメーターラインが、
2本のラインで上から下に、もしくは下から上に突き抜ける場合も同様にゴールデンクロス・デッドクロスと呼んだりもします。

以下はオシレーター系テクニカルインジケーターのMACDを表示させたチャート画像です。
(画像クリックで拡大できます。)
MACDのゴールデンクロス・デッドクロス
MACDの灰色山のライン(MACDライン)と赤い線(シグナルライン)が上下に抜けた場合等も、
ゴールデンクロス・デッドクロスと呼んだりする方もいらっしゃいます。

MACD等のオシレーター系テクニカルインジケーターの場合は、
ゴールデンクロス・デッドクロスしてもすぐに価格が動くというわけでなく、
あくまで価格の値動きの傾向を表示しているものとなります。

MACDの値が下がってるのに、ロウソク足の価格が上昇している現状等もよくおこります。
(ダイバージェンスという現状です。)

他の手法と組み合わせることで、精度の高いトレードができたりします。

参照:MACD(マックディー)設定使い方とダイバージェンス見方(MT4)

抜けてから確定する

ゴールデンクロス・デッドクロスは、移動平均線2本がクロスして上下に抜ける形となります。

移動平均線は基本的に、ロウソク足の終値が確定してから線が確定していきます。
(時間足の中で中途半端な時間帯は、MAの先っぽがブラブラしてたりします。)

ゴールデンクロス・デッドクロスの形も、その時間足が完成した時点で確定します。
(終値が確定した段階で出来上がる。)

大きく価格が動いた場合等は、
ロウソク足の現在価格が移動平均線を大きく抜けてから
ゴールデンクロス・デッドクロスが確定することも多いです。

デッドクロス確定
上記のドル円1時間足チャートでは、デッドクロスした時には随分下に価格があります。
それでもその後、価格は下落していっています。

抜けても戻ってくることが多い

ゴールデンクロス・デッドクロスが形成された後も、
価格が一旦の押し戻りをつけてから、トレンド方向に動くことが多いです。

以下はドル円1時間足チャートでのデッドクロス例です。(画像クリックで拡大できます)
デッドクロス戻し
デッドクロス後に、一度20MAのあたりまで上昇戻ししてから下落していっています。

上記のチャート例は、Wトップのネックライン切り下落とも言えます。
この場合も、Wトップのネックライン切り下降した後に、一度戻し上昇しています。

節目となる明確なラインを切った(抜けた)後に、
一度反発して押し戻しをつけることが相場では多いです。

ゴールデンクロス・デッドクロスの角度

ゴールデンクロス・デッドクロスが形成される際の、MAの角度が急なほど、
ボラティリティがあり相場の勢いが強いと判断できることが多いです。

以下のデッドクロスの形も、角度が急でグーンと落ちています。
デッドクロス角度
角度が急な形でゴールデンクロスデッドクロスが形成されると、
精度が高いトレードがやりやすい傾向にあるといえます。

ただ、角度が急でボラティリティがあっても、
あまりに急な値動きには反発の戻りはあることが多いです。

注意しながら相場を見ていきます。

時間足を落として早めにトレードを検討する方法

ゴールデンクロス・デッドクロスは完成したらすでに価格が伸びていることが多いです。

価格が伸びきってしまう前にトレードを検討する方法として、
「時間足を落としてより短期足での相場状況を見ていく」のも手です。

「マルチタイムフレーム分析」です。

より短期足での相場状況を見てトレードを検討し、
後程形成されるであろう通常の時間足での
ゴールデンクロス・デッドクロスでトレードの根拠を強化します。

リスク先行ではありますが、早いタイミングでのトレードが可能になります。

有効なトレードロジック例(手法・ルール)

ゴールデンクロス・デッドクロスでのトレードロジック(手法・ルール)例を解説します。

以下、移動平均線の設定例です。

  • 短期移動平均線:20MA
  • 長期移動平均線:100MA
トレードロジック例:
ゴールデンクロスデッドクロスしたら、直近高値安値少し外にストップを置いて、
リスクリワード1:1でOCO注文だしてトレードする。
含み益が15PIPSになったらストップを建値にあげる。

以下は、ポンドドル1時間足での過去検証です。
ゴールデンクロス・デッドクロスのトレードロジック
3勝1敗1分けで、トータル118PIPSプラスになっています。

こういったシンプルなトレードロジックに加えて、
相場分析をしてより精度の高い通貨ペアを選んでいったり、
ゴールデンクロス・デッドクロス以外のトレード手法を組み合わせたりすることで、
勝率やトレード精度も更にあげて行くことが可能です。

また、
今回のロジック検証ではMA2本の表示となっていますが、
MA3本以上の表示をした場合にゴールデンクロス・デッドクロスすることで、
その後にパーフェクトオーダーの形になることもあります。

パーフェクトオーダーの形になると、
より強いトレンドと判断でき勝ちやすい相場と判断することも可能です。

ダマシを避ける為にMAの向きを見ることも

上記のゴールデンクロス・デッドクロスのトレードロジック例では、
検証という意味で深く考えずにMAが抜けたら全てトレードするようにしてみました。

なのですが、
長期移動平均線(今回は100MA)が水平、もしくは上向きの時に、
下から短期移動平均線が上抜けてもゴールデンクロスとしない方法もあります。

反対に、
長期移動平均線(今回は100MA)が水平、もしくは下向きの時に、
上から短期移動平均線が下抜けてもデッドクロスとしない方法もあります。

ゴールデンクロス・デッドクロスは基本的にトレンド転換を示すものなので、
勢いを持って短いMAが長いMAを抜けていくのが精度高いと考えられているのです。

これだけで勝てる手法

ゴールデンクロス・デッドクロスのトレード手法は、
これだけやってればFXで勝てる手法でもあります。

そういった相場状況がやってくるまで待てるかどうかがポイントとなります。

また今回の記事では、
短期移動平均線が長期移動平均線を上下どちらに突き抜けることを指しましたが、
短期移動平均線ではなく、中期移動平均線が長期移動平均線を抜けることをゴールデンクロス・デッドクロスと指す、という話もあります。

ただ個人的には、
テクニカルや手法の本質的な部分としては言葉の括りは何でもいいと感じていて、
相場の本質的な部分が理解されていればいいのでは、と思っています。

なので深く考えずに自分の使っている言葉の認識で解説しています。

内容を理解して、うまく使っていきましょう。

ゴールデンクロス・デッドクロスの参考になるFX教材

  • ミリオネアトレードFX
  • ダイヤモンド・トレンドFX
  • 講師であるダイスケ氏は、ゴールデンクロス・デッドクロスの使い手です。
    うまくロジック化されてるので、よかったら。

  • マエストロFX
  • 佐野裕講師のマエストロFXでは、移動平均線を使ったシンプルなロジックを複数紹介されています。
    FXトレードの基礎力総合的にを身につけられる良教材です。