FXは、基本的に採用している「トレードルール」通り実践していきます。
トレードルールとは、
「トレードロジック」や「トレードシステム」と呼ばれることもあり、
ようはどういう相場状況(チャートパターン・プライスアクション等)になった時に、
どのようにトレードしていくかをルールづけしたものを指します。
FXはトレードルール通りにロジックに従ってやっていくことで成績が安定します。
なのでFXトレードで利益を残していくには、
如何にして自分がトレードできるトレードルール(ロジック)の種類と幅を広げるかがポイントになります。
トレードルール(ロジック・システム)の種類と幅を広げることで、
より多くのトレードチャンスを得られるようになり、
より効率的にトレードで利益を残していけるようになります。
より高い勝率・より高い利益幅を狙える確証が既に検証済みのトレードルールは、
そのまま実践するだけで(基本的に)利益が残るシステムになっているので、
FXトレーダーはトレードルールを学習して身につけるのが重要です。
なぜトレードルール(ロジック)が必要か?
FXは基本的な殆どの場合に、
トレードルール(ロジック・システム)通りにトレードしていくのが推奨されます。
実践しているトレードルール通りの相場状況になるまでは、
チャートを監視しながら待つのがトレーダーの仕事になります。
実践しているトレードロジック通りの相場状況になったら、トレードして利益に換えていくわけです。
「価格は上がるか下がるかだけなのに、なんでルールのとこまで待つの?」
こういった疑問はFXをはじめた当初に誰しもが思うところです。
常に相場が動いてるFXでは、
超巨大なレンジの中を価格が行ったり来たりしているとも捉えられるので、
適当に明確な根拠なくポジションを持ったとしても、
決済しないで放置しておけば、高い確率で利益が乗る時間帯もでてきます。
「エントリーしたけど反対になって含み損だけど、戻ってくるまで塩漬けしよう」
検証済みのトレードルールをしっかりと実践できていない場合、
思惑と反対側に相場が動いてしまったら、
上記のように思わず塩漬けポジションにしてしまうことも初期段階では多々あります。
(僕も相当やってきましたし、初期時代はこれを繰り返してやって命を擦り減らしてきました)
高い確率で相場は戻ってきますが、価格が戻ってくる前に、
自分の許容できる含み損幅を超えて強制ロスカットになることも多いはずです。
(強制ロスカットになると、口座資金の殆どを失います)
以下は、ポンドドル4時間足での「もしもレンジ下限で買って塩漬けた場合」の例です。
(↓チャート画像クリックで拡大できます)
上記のチャート例は、ハイレンジを下抜けブレイクした際に、
本来は下抜けてからブレイク売りを狙うべき相場状況ながらも、
レンジの天井と底を狙って買いを入れた想定でのものです。
サポートラインを明確に下抜けブレイクしたら、
損切りして売り目線にすればいいのですが、
思わず買いポジションを塩漬けしちゃった場合、
チャート図での底値あたりでマイナス550PIPSの含み損を抱える状況になります。
しかも、サポート下抜けブレイクしてから13日間かかってのことです。
(13日間ずっと含み損を抱えながら精神的ストレスも存在する)
ラインブレイクのトレードルールを実践していれば、
もしくはレンジ相場でのトレードルールを実践していれば、
エントリー後の損切り位置もルール化されているはずなので、
このような大きな含み損を抱えることもなく、
また13日間という長時間含み損ストレスを抱えることもなくなります。
含み損と強制ロスカットされた時の経済的損失、
精神的な疲労と含み損ポジション抱えている間の機会損失という、
多くのマイナス要素を抱えながら塩漬けポジションを保有しているわけです。
勝率と利幅を検証済みのトレードルール(ロジック・システム)を実践すれば、
こういった部分が全て解決されて、利益も安定化していきます。
まとめると、
トレードルールを(ロジック・システム)を守ることで、以下の特徴がでてきます。
- トレード判断がしやすい
- メンタル的に安定しやすい
- 検証済みのトレードルールなので、成績が安定しやすい
簡単にひとつづつ解説します。
トレード判断
あらかじめ実践するトレードルールを決めておいて、
相場状況を監視していくことで、
エントリーと決済の判断がかなりやりやすくなります。
決めらたトレードルール(ロジック)通りにエントリーして、
決められたトレードルール(ロジック)通りに決済していけばいいので、
相場状況を分析しているうちに入り損ねたりするリスクも軽減できます。
メンタルの安定化
FXトレードでポジションを持っていると、
少なからず値動きが気になったり含み損や含み益の上下に心が揺さぶられます。
エントリーと決済をルール化しておくことで、
ルール通りにトレードしていけばトータルで利益がでることがわかっているので、
細かな値動きの上下にここをが揺さぶられることが減ります。
予め決めているトレードルールを実践することで、メンタルの安定化につながりやすいと言えます。
トレード成績の安定化
実際のトレードをする前に勝率と利幅が検証済みのトレードロジック(ルール)であれば、
そのトレードロジック(ルール)を実直にやり続けていくことで、
トレード成績が自然と安定化していくわけです。
検証済みのトレードロジック(ルール)なので、
実生活でのイレギュラーな部分も当然入るわけですが、
できる限りその通りにやっていけばいいわけです。
相場は繰り返される
トレードルール(ロジック・システム)を習得して持つことで、
「その相場状況になれば勝てる!」という強いトレードの武器を持つことができます。
相場の値動きは、全く同じものは無いとは言え、
基本的に近いような値動きが繰り返されて形成されていきます。
世界中のトレーダー達の大衆心理の結晶が値動きになっているからです。
相場は繰り返されるからこそ、
その相場状況になったら利益を出せるトレードルールを持つことが有効なわけです。
裁量トレードスキルとトレードシステム
トレードルール(ロジック・システム)通りにトレードしていくことで、成績は安定します。
そのトレードルールを実践する精度を上げていく為に、
裁量トレードスキルを向上させることが求められます。
裁量トレードとは、自分の相場状況判断でトレードしていくことを指します。
(例えば、長期足のトレンド方向を意識したりレジサポラインを意識したりする部分等です)
裁量トレードスキルとトレードルール(ロジック・システム)は、
相反するものではなく、相互活用していくことが重要です。
相場の値動きには、「騙し」は付きものです。
また、どんな勝率の高いトレードルールでも、
損切りになる場合は必ず何パーセントかはでてきます。
そういった相場状況を裁量スキルで回避したり、
よりリスクリワードのよい価格(損切り幅が少ない等)でエントリーしたりします。
裁量トレードスキルを磨いていくことで、
相場分析力を高めて、より精度の高いトレードをできるようにしていきます。
裁量スキルを入れてトレードルール(ロジック)を実践していく為に
トレードルールの実践をする際に、まず過去チャートでトレードルールを検証します。
過去チャートでルールの勝率と利幅を明確に検証します。
自分で過去チャートをなぞってトレードルールを検証していくことで、
どういった相場状況だとそのルールで利益がでやすいかを覚えていけます。
また、どういった相場状況でどのような価格の動き方だと、
そのトレードルールで損切りになりやすいかのクセもだんだんわかってきます。
こういったちょっとした部分は、
実際にチャートを自分で指でなぞってはじめて腑に落ちてくる部分があります。
しっかりと自分の目と手で過去検証していきます。
更にダウ理論による長期足のトレンドやレジサポ等も分析していくことで、
トレードルール実践に更に精度が上がっていきます。
裁量スキル・相場分析力を養って、トレードルールの精度をあげていきます。
究極の裁量トレードスキルは、過去相場をすべて覚えること
裁量トレードスキルの究極は、過去の相場の値動きをすべて覚えておくことです。
過去の値動きを知っておくことで、
今後の同じような相場状況でも高い確率で近い値動きをしていきます。
しかし、すべての過去チャートを覚えるのは不可能に近いので、
過去検証しながら少しずつ自分の実践するトレードルールの形から覚えていくわけです。
初心者におすすめ基本的トレードルールと検証
相場分析力や裁量トレードスキルは、初心者トレーダーがすぐに身につけるのは難しいです。
時間と経験を経てだんだんとチャート分析ができるようになるのが自然です。
だからこそ、
FXでトレードスキルが向上し、成績が安定するまでは、
トレードルールを順守して利益を積み上げていくのがおすすめです。
まずは1つのロジックをマスターするところからはじめるのがおすすめです。
1つを習得したら、次のトレードロジックを検証して実践していくと。
だんだんと実践できる幅を広げていくことで、チャートを分析する視点が固定されていきます。
当サイトでも、おすすめのトレードルール(ロジック)を紹介しています。
参照:FXトレード手法ブログ管理人NAOTOロジック無料公開
(当サイトで、僕のトレード手法の概要を公開しています)
僕の無料FXメルマガでは、更に反転・トレンドフォロー・レンジロジックの手法を詳しく公開しています。
是非ご登録して王道のトレードルールをゲットしてください。
参照:オガタナオトのFX無料メルマガ(トレードロジックプレゼント付き)
「トレードルール」と「トレードロジック」が言葉の意味としてごっちゃになっている部分もあります。
当FXブログでは、相場状況に合わせたトレードをしていくプロセスをトレードロジックとし、
ロジックも含めたトレーダーがトレードをしていく細かな決まりをトレードルールと指します。
トレードロジックの過去検証
トレードするエントリーパターンのルール(トレードロジック・トレード手法)で、
どういうルールの手法を実践するかを決めたら、
まずは『過去チャートで勝率・利率・精度を過去検証』していきます。
過去検証して利益が残るトレード手法と確認できたら、
それをそのままデモトレード・小ロットトレードで実践していきます。
過去検証でうまくいかないルールと確認できたら、
更にエントリールールに修正を加えて成績が向上するかを検証していきます。
その繰り返しで、自分のトレード手法・トレードロジックが固まっていく流れとなります。
できるだけ「シンプルで分かりやすいルール」で過去検証していきます。
裁量判断する部分をなくして(もしくは極力減らして)統計を取ることで、
実際のトレード時との誤差を少なくする検証結果を目指す意味です。
トレードロジックに特化したおすすめFX教材
以下は、トレードルール(ロジック・システム)を初心者トレーダー向けに詳しく解説した教材です。
どの教材も初心者向けに裁量部分を極力排除しています。
- 赤本FX
- 無限FXpro
- 秒速スキャルFX
反転トレードの手法を解説。
チャートマスターアカデミーの笹田(ささっち)氏の現在も実践しているトレードルール。
固いです。
ベテラントレーダーFXB氏のトレードマニュアル教材。
ラインブレイクとブレイク後の押し戻りでのトレンドフォローをロジック化したり、
相場の環境認識を重要視したトレード手法を解説されています。
初心者トレーダーにおすすめの1分足でパパッと勝ち逃げするトレードルール。
トレードサインも簡単で、とりあえず勝って利益を残すところからはじめる内容。
まずはここからやっていくのもあり。
初心者トレーダー向けの教材コンテンツも充実。
以下の記事でFX商材をまとめてレビューしています。
参照記事:FX情報商材検証レビュー
コメント
2020年1月30日に記事を見返しました。
相場状況にあわせたトレードの手順部分を指し示す「トレードロジック」もしくは「トレードシステム」という部分と、
ロジックやシステム自体も含めた「トレードする個人トレーダーの決め事そのもの」を指し示す「トレードルール」とで、ちょっと言葉が当FXブログ内でもごっちゃになってしまっていました。
(このブログ記事を執筆したのが2016年でけっこう以前なので、ご容赦ください…)
トレードロジック(システム)は、トレードのエントリーから決済までのルールを、
トレードルールは、ロジックも含めたトレーダー自身の決まり事を指すように統一しようと思います。
トレードルールには、例えば「2回損切りになったらトレードを休む」だったり、「東京時間にはトレードせず、欧州時間以降にトレードする」みたいな個人的な決め事も含む意味で言葉を使っていきたいと思います。
FXは色んなトレーダーが色んな事を言うジャンルです。
その部分をご理解ください。
トレードルールは、とにかく精神状態を安定させるポイントになります。
トレードしていると、どうしても精神状態に負荷がかかりますが、
勝っても負けてもアドレナリンがでて、
どんどん気分的に高ぶっていくものです。
それを制御して精神崩壊しないようにするのがトレードルール。
エントリー・決済のトレードロジック(手法)部分のルールはもちろん、
相場状況に合わせたその時々のトレードしていくマイルールを決めていくのがいいです。
(例えば、地政学リスクある時の非常時相場などでも、ルールを予め決めておくことで深い追いを抑えます。)
仮に大勝ちトレードしたとしても、
もっともっとと精神状態は高揚していきます。
そして深追いしすぎて… 利益を大幅に削ってしまうこともしばしば。
そしてその削られた痛みからメンタル崩壊して、
ポジポジ病からのトレード過多で更に利益を削ってしまうと。
こんな状況はよくSNSでみかけるものです。
(例:モーモーミルク界さんのトレードなど。)
そういったものを制御し、
「着実に勝ち逃げする為」にもトレードルールは重要な決め事になります。