経済指標発表時には為替相場は大きな値動きをする場合があります。

その中でも毎月第一金曜日に発表される「アメリカ雇用統計」は大きなイベントです。

アメリカ雇用統計は、毎月第一週金曜日の夜、
日本時間21:30(4月から10月)、22:30(11月から3月)に発表される経済指標です。

アメリカ雇用統計の結果が良い内容で発表された場合でも、
ドルが買われる場合とドルが売られる場合の両方があります。

米雇用統計発表時のドル値動き関連性を解説します。

米雇用統計fx

雇用統計などの経済指標発表が為替相場にもたらす影響は、
単に「景気がよかったらドルが買われる」というものでもありません。

FX為替相場の値が動き出すきっかけになったり、
市場が一斉にどちらかに向かう公式はなかなか一筋縄ではありません。

為替相場を動かす側の投資家達の思惑もあり、
様々なファンダメンタル状況とチャート状況が一気に重なって、
大きな値動きに繋がるのがアメリカ雇用統計発表時と言えるでしょう。

米雇用統計時のFXトレード方針

毎月第一週金曜日夜のアメリカ雇用統計発表時は、
為替相場は一種のお祭り状態になります。

発表内容の如何に関わらず、値動きが大きくなる場合が多いです。
価格が短時間で乱高下します。

自分がエントリーした方向と逆に行く場合でも一気に動きますし、
狙いすました方向に値動きして利益が膨らむのも一気に動きます。

通常だと時間をかけてエントリーポイントを絞り込み、
時間をかけて含み益をだしていくのですが、
米雇用統計時には一気に動くことで短時間で大きな利益をあげることも可能です。

反対に「短時間で大きな損失を出すリスク」もあります。

発表の直前からはスプレッドが通常よりも大きく開く場合があるので、
雇用統計発表の際のエントリーの際には注意していきます。

チャートリーディング力と検証構築がポイント

アメリカ雇用統計時にエントリーして利益をだしていくには、
チャートの環境認識力と過去の米雇用統計時の値動きのクセを理解しておく必要があります。

米雇用統計画像
上記赤枠部分は米雇用統計時の値動きです。

一旦上ひげつけて上昇し、すぐに下降しています。

少し上に週足のレジスタンスがあったことで、
一旦上にいきましたが下落して落着きました。

長い時間足のタイムラインでのレジサポラインが反応することが多いです。

米雇用統計時にエントリーして利益を狙っていく場合は、
ダウ理論や重要なレジサポラインなどにるチャートリーディング力がモノを言います。

過去の米雇用統計時の状況検証を多数していくことで、
値動きのクセを掴むこともできます。

エントリーしていくのであれば、しっかりと対策を万全にしていきます。

様子見が最も無難な選択か

「休むも相場」という格言もあるくらいに、
わからない読めない時の相場は無理してエントリーしない方が賢明です。

「アメリカ雇用統計発表時はトレードしない」

これが一般的に言われている確実性の高いFXの取り組み方です。

様子見をしながらチャートの動き方のクセを学んでいきましょう。

雇用統計発表後にチャート変動が落ち着いた後に…

雇用統計発表後、数時間した後にできたトレンドは、
そのまま朝までゆっくりと続くことが多いです。

これを利用して、雇用統計発表後しばらくしてからトレードするのも手です。

ある程度分かりやすい相場状況でトレードできると思います。

ドルと経済指標の関連性

アメリカ雇用統計の結果が良いと、
アメリカ経済の景気が良い印象にはなると思います。

では、
米雇用統計の結果がいいとドルは必ず買われるというわけでもなく、
前もって考えられている市場予想値どおりの発表だとしたら、
上下に振れるもいってこいで同じくらいの価格に落ち着く場合もあります。

ドルの経済状態は大枠で向かう方向性は意識されますが、
ひとつひとつの経済指標自体が大きな方向性を生みだすことは少ないです。

それよりも、
市場を動かしている側の大口投資家筋の思惑が方向性を握っています。

米雇用統計も価格が動き出すきっかけとして認識しておくのがよいでしょう。

またドルの状況を知るには「ドル指数(ドルインデックス)」をチェックします。

ドル指数は一部のFX業者の口座やMT4を利用してみることができます。
ドル指数
USDXはドル指数のことです。

ドル指数はその時々のドルの買われる売られる状況を示しています。

ドル買いとドルストレート通貨の値動き

ドル関連の通貨ペア(ドルストレート)で、一番注目されるのはユーロドルです。
ユーロドルは関わる国や人口数も多いからです。

「ドルが買われるとユーロドルは上がるのか?下がるのか?」

ドル円などの通貨ならわかりやすいですが、
円を含まないユーロドル等の値動きはFX初心者だと分かりづらいです。

ドルが売り買いされる際のドルストレート通貨の値動きは以下です。

  • ドルが売られるとユーロドルは上がる
  • ドルが買われるとユーロドルは下がる

ユーロドル以外のドルストレート通貨も同様の考え方になります。

ドルは世界の基軸通貨なので、ドル中心に考えていくのが一般的です。
ドルが売られるのか買われるのかで相場は動いています。

雇用統計とユーロドル

アメリカ雇用統計発表時には、ドル関連通貨が大きく影響を受けます。
あわせて他の通貨ペアも動いていきます。

最も影響が大きい傾向にある通貨ペアは、ユーロドルです。

これはシンプルに、ユーロドルの使用圏が広いからです。

特別にユーロ自体に強いトレンドや状況がなければ、
雇用統計時にもユーロドルが大きく影響されて動くことが多いです。

ユーロとファンダメンタル

※以下のギリシャ問題に関しては、この記事を初稿した2015年頃の状況が主になっています。
2020年の最新状況を追記して加えてはいます。

2010年頃よりユーロ圏のギリシャ経済問題が話題になっています。

2015年6月現在もギリシャの経済問題は深刻な状況を継続していて、
ユーロ圏の離脱をする可能性がかなり高いとまでいわれています。した。
(2020年1月現在、ギリシャはユーロ圏を離脱せずにすんでいます)

ギリシャの問題が進展していくと為替相場に与える影響も大きいです。
特にユーロへの影響は大きいと言えるでしょう。

「じゃあ、ギリシャがユーロ圏を離脱するとユーロは超下落してしまうのか?」

このように思いがちですが、実情はすんなりそうとも言い切れません。

ユーロの市場価格推移は月足で見るとそれぞれ以下のようになっています。

ユーロ円月足
ユーロ円の月足の推移です。

2008年初頭に1ユーロ170円近くをつけて急落しています。
その後ダウントレンドにのり2012年中に最安値1ユーロ96円をつけて反発上昇しています。

このダウントレンド中に起こった出来事にギリシャ問題もあります。

ギリシャ問題が収束しないうちに反発上昇して145円越えしているので、
ユーロ価格の推移がギリシャ問題にばかり影響されているわけでないのがわかります。

ユーロドル月足
ユーロドルの月足推移です。

2007年に高値1.6あたりをつけてから下降。
現在はダウントレンド最中となっています。

これもユーロ圏のギリシャ問題は為替相場の素材のひとつという認識です。

これだけ大きく話題になってユーロ圏への影響も大きいギリシャ問題ですが、
ユーロ価格の推移の一部分の判断材料となっているものと言えるでしょう。

ギリシャがユーロ圏から離脱するということにでもなれば、
ユーロは暴落するというよりも問題収束で高騰する可能性すらあります。

このように為替相場へのファンダメンタルの影響は、
相場が大きく動き出す材料のひとつとして僕個人は認識しています。

為替相場を動かしているのは莫大な投入資金を持つ大手筋の投資家です。

そういった大手筋の投資家の意向を材料を元に探りながらエントリーしていくのが
適切な個人投資家の戦略だと思っています。

米雇用統計とドル値動きの関連性まとめ

アメリカ雇用統計発表も個人的には
その時の相場状況に応じて動くべき方向に動くものだと思っています。

環境認識力をつけて雇用統計時の過去検証を繰り返して実践すれば、
雇用統計時に利益をだすエントリーも狙えるようになってきます。

為替相場は、
「ファンダメンタル(経済指標やニュース・材料)」がガソリンとなって、
「テクニカル通りに動いていく」というのが僕のトレード指針となっています。
(個人的な意見です。)

ドルの上がる下がるの関連性とファンダメンタルは影響しあってもいますが、
それ以外にも様々な要素が大きく絡み合っているので意識していきましょう。