有料FX商材で毎月多数発売されているものに「MT4に設定するサインツール」商材があります。
「チャート上に売買サインが表示され、ユーザーはそれに沿ってトレードしていく」というものです。
「サインツール」は、誰でも簡単に初心者でもすぐに、莫大に稼げるとして販売されることも多いです。
ガンガン広告されて売り出されているので、目にされたこともあるかと思います。
チャート上に表示されるサインに従ってトレードしていくものなので、
相場分析スキル・裁量トレードスキルがまだまだだとしても、
トレードしやすくなるのは確かだと思いますので。
ただ、それのみだけでやり続けるのではなく、
より相場分析スキルを身に着けて裁量判断を取り入れていくことで、
そのサインツールのロジックに合った相場状況を判断していくことがベターです。
そうすることでより勝率・利益率を向上させていきます。
そもそもMT4に設定する「サインツール」とは?
そもそもMT4に設定する「サインツール」とはどういうものなのでしょうか?
当FXブログでも、多数のサインツール商材を解説しています。
直近では「愛トレFX」「ギャラクシートレンドFX」等があります。
基本的には以下の定義だと個人的に考えてます。
- サインに沿ってトレードできる仕組みになっている
- ある相場状況になったらエントリーサインが出現
- 通常のインジケーターのみでなく、トレード手順が分かりやすくまとめられている
チャート上のサインを中心に手順通りトレードできるツールがあり、
それを使用してエントリーから決済まで手順が完成しているものがサインツールとしてわかりやすいと思います。
サインツールは、
テクニカルインジケーターでもあるといえますし、
インジケーターを複数使用して複合的にサインを表示させているものも多いです。
価格の値動きに沿ってサインを表示させていくので、
エントリーサインはどうしても価格の後追いになっていくものです。
(テクニカルインジケーター等は、根本的にそういう仕組みと言えます)
ツールを作成した後に勝率・利益率等をバックテスト・検証し、
理論的に「その通りにトレードすれば利益が上がる」と検証できるものも多いので、
みたいな打ち出し方をされる有料商品が多いことも目立ってはいます。
以下はヒット商品「モンスタートレンドゾーンFX」のキャッチコピーです。
「ゾーンとエントリーサインの通りに買うだけ」と、誰でもできそうな印象を与えるキャッチフレーズが小気味よいです。
実際にはある程度のツールへの慣れとチャートリーディングスキルは必要となってはきます。
自動売買EAとの違い
サインツールは、基本的にはエントリーと決済も手動で自分で行います。
(中には設定により自動化できるものもありますが。)
一方自動売買EAは、基本的にはオンオフ以外は完全自動化となります。
参照:FXの自動売買EAで稼ぐ手順まとめ
サインツールの場合でも、
「検証上プラスになるならEA化すればいいのでは?」という意見があったりします。
そりゃそうですよね。
結局サインツールでもEAでも、相場状況に合う合わないがあるので、
連敗でのドローダウンをできるだけ避ける意味でも手動エントリー及び決済が推奨されるのが多いわけです。
相場状況判断の裁量を入れることで、成績も変わっていきますので。
サインツールの使い方
サインツールは、サインに従ってトレードしていけばいいものという説明で売られています。
実際そうなのですが、
「サイン通りだけうまくトレードしていくことが難しいのがFX」です。
サインツールでなくとも、通常のトレードロジック・ルールの実践でも、
ルール通りのみトレードしていくことの難しさがFXにはあるわけです。
ただ、
初心者時期になかなかトレード判断できない時には、
サインツール商材のわかりやすい判断方法は助けとなります。
そういった時期のトレード指針としてサインツール商材を使用していき、
「FXでお金を増やせる実感を得る」ことを体験するのにアリだと感じています。
参照:FXトレード教材の購入手順解説
(サインツール商材の導入時期と使用目安を解説した箇所あります)
サインのリペイントに関して
MT4に設定するサインツールは、
例えばチャート画面で時間足を切り替えたりすると
表示されていたサインの場所が変わってしまう場合があります。
(「サインのリペイント」と呼ばれています。)
このリペイントが起こるツールは良くないと定説がありますが、
実際にユーザー側としては困ったもんでもありますが、
サインツール自体も基本的にはトレードの指針としてサイン表示されていると割り切って、
出現したサインを基に教材マニュアルで解説されているサイン判断方法を取り入れて考えていくしかない、と思っています。
複雑なロジックを組み合わせているサインツールでは、
サインのリペイントは起こりうるものとして、
それを判断できるようにマニュアルを学習していきましょう。
最終的にはそういう時期を通りこして、
自分で相場分析・トレード判断していくものなので!
有料サインツール商材の功罪
サインツール商材は、簡単にトレード判断しやすくなるメリットがあります。
ただ、だからと言って誰もが簡単に億を稼げる状況になると、
FX自体が成り立たなくなってしまうわけです。
(FXはそもそも負ける人がいるからこそ、勝ってるトレーダーが存在するゼロサムゲームなので)
でも、理論上で複利で実践し続ければ莫大な利益になると検証できたツールは、
容赦なく「誰でも簡単にサインに従うだけで億を目指せる」として宣言されていきます。
(まぁ、目指すことは誰でも可能ですが…)
FX初心者でもそのツールを購入しただけで、
短期間で勝ちまくれるようになり小資金から億を稼げる!と思って商品を購入すると、
実際に使った後の感想とギャップが大きい場合があります。
実際のサインツール自体は使えるツールだとしても、
期待値とかけ離れた内容に感じるとクソツールと思ってしまうわけです。
有料サインツール商材の販売方法には、注意が必要と言えるでしょう。
FXはサインツールのみで勝ち続けられるとは考えていません。
サインが出るタイミングは、インジケーターの組み合わせによるサインだったりするので、
どうしても目視による裁量判断よりもトレード効率が落ちますし、
サインでトレードする根拠の理解が薄いと、損切りトレード時に不安になります。
わからないことが多いと、メンタル負担が大きいです。
最終的には胆力勝負だと思いますし。
そういった部分を埋めていくために、トレードスキル構築は必須となります。
とはいえ、サインツールは便利です。
初心者トレーダー時期にトレードする指針として使用することは、実践への短縮となります。
色んなことを経験学習したからこそ、うまくいくようになったこともあると思いますし。
(有料FX商材とかも色々試したからわかることもあると思います。)
無理なくご自身の状況に合わせて、
認識をできるだけ適切にしたうえで導入を検討されていかれてください!