FXが日本の個人投資家の間でブームになってから、だいぶ年月が経ちました。
FX業者も増えてサービスも拡充されていきましたが、
国が定めるレバレッジ規制も益々強化されてきています。
FXがブームになりだした頃は、
小資金からはじめられるデイトレードなこともあり、
多くの個人投資家(トレーダー)達が株式投資から移行してきました。
そして、多くのトレーダーが大きな利益をあげました。
同時に、大きな損失を出してしまうトレーダーも当然存在しました。
国内FX業者でのレバレッジ規制強化検討がされている昨今の中で、
僕個人の備忘録的な意味もかねて日本国内のFXの歴史をまとめておきます。
「歴史は繰り返す」と言いますが…
思えば株式投資が盛り上がって個人投資家が多数出現していき、
僕の父親も株式投資にはまっていたのが30年以上前のこと。
その頃は、
父親が日中ずっと聞いてる短波ラジオから、
株式市場の値動きが読み上げられる早口の声を聞いて僕は育ちました。
インターネット取引が普及した現在は短波ラジオも見かけなくなり、
個人投資家のトレードスタイルも変化していき、
株式投資の証券会社から国内FX口座業者まで、様々な企業が参入しています。
海外のFX業者を利用する個人トレーダーもかなりの数いる状況で。
FXが投資ジャンルとして成立していった流れと、
個人トレーダーとFX業者のこれまでをまとめていきます。
僕がFXをやり始めた時期やその経緯も書いていきます。
FXのこれまでの歴史
FXは外国の通貨(為替)をトレード(売買取引)していくものですが、
1998年までは外国為替公認銀行(一部の金融機関)しか外国為替の取引をできませんでした。
(「為銀主義」と呼ばれていました。)
それが1998年の法改正で規制緩和され、FX(外国為替証拠金取引)が誕生していきます。
- 1998年の外為法の改正で、民間企業間で外国為替取引が可能に
- 法規制が追い付かず、悪徳FX業者も存在した
- 2005年 金融先物取引法の改正でFX業者への規制強化
- FX業者の新規参入審査登録制(FX業者への審査)
- 不招請勧誘の禁止(顧客への勧誘規制)
- 適合性の原則(投資に適した状況の人にしかさせない)
- 自己資本規制(FX業者が資本を明確に維持する決まり)
- 外務員の登録制(FX業者の口座開設勧誘には、資格が必要に)
- 2007年 金融商品取引法が改正
- 2009年春頃 僕オガタナオトがFXをはじめる
- 2009年夏頃 最初の三桁万円強制ロスカット
- 2010年1月より 当時の仕事をやめて一時的に専業トレーダー
- 2010年3月頃より 精神的にきつくて復職
- 2010年 信託保全の義務化
- 2010年 FX最大レバレッジが50倍に
- 2010年後半頃に、トレード用にスマホにする
- 2011年 FX最大レバレッジが25倍に
- 2011年10月 当時の安住淳財務相が、為替介入指示
- 2011年10月の為替介入で、指値でドーンと
- 2017年 金融庁がFX最大レバレッジ10倍を検討と発表
- 2017年 ビットコイン等の仮想通貨投資が盛り上がりをみせる
- 2018年 ビットコイン等の仮想通貨が暴落
- つづく…
いわゆるFX(外国為替証拠金取引)が対応可能になります。
1998年10月にダイワフューチャーズ株式会社(現在のひまわり証券)が「マージンFX」サービスを開始。
初回の入金額は300万円以上が必須で、電話注文での取引だったとのこと。
出金条件が厳しくて出金できなかったり、あからさまなノミ行為を行うFX業者が多数存在した時期。
(利用者にお金が返還されなかったりする事件が多発)
法整備が追いつかない状況からはびこった悪徳FX業者への規制が強化されます。
以下のような部分が導入されました。
証券取引法が改正して、金融商品取引法となる。
職場にバイトできていた大学生にFXを教えてもらう。
最初は10万円からはじめたが、ちょっとやって勝てたので30万円入金。
ビギナーズラックで大勝ちする。
その後、100万円勝つか(出金する)、100万円失くすかのギャンブルトレード(ヤンキートレード)を繰り返す。
無謀にもこのタイミングで専業トレーダーに。1日中チャート見てトレードしていました。
トレードのみの生活に限界を感じ、仕事を再開しました。
(まだ明確なトレードロジックも知らず、裁量判断のみでの短期トレードを繰り返しててメンタル本当に辛かった)
仕事しながらちょいちょいトレードも継続。
2009年に内閣府令改正によって「全額信託保全の義務化」が決定。
2010年に施行されました。
FX業者の資産と顧客の資産は完全に分別されることになり、
FX業者が破綻してもと顧客(利用者)の資産(証拠金)は守られるように義務化。
2010年8月から、国内FX業者の最大レバレッジが50倍までになりました。
(それまでは基本的に自由レバレッジで、最大200倍まで適用が多かった)
仕事しながら合間にFXをやる為に、長年使ったガラケーからスマホに換える。
当時はauのアンドロイドスマホ。テザリングができるやつにしましたが、電池の持ちが超悪かったです。
仕事しながらのFXはかえってメリハリが効いてて、
証拠金をそれまでよりもグッと減らして、
1日3万円利益目標で短期トレードを繰り返すスタイル。
段々とトレード成績も安定に近づいていきました、
2011年8月から、国内FX業者の最大レバレッジ25倍が施行されました。
「1ドル75.63円の時点で、日本経済に危機的な状況が及ぶと考え、介入を指示した」とのこと。
為替介入までにもかなりのそれを予見させる発言があり、多くのトレーダーには介入が予見できた。
介入で一気にドル円が3円程度値上がりした。
安住財務相の発言を聞いてて、ドル円をロングして3円上に指値をしておいてました。
午前中に為替介入があり、ドーンと一気に指値かかっててアガリました。
ちなみに、当時住んでた家のエアコン設置工事の立ち合いをしてる最中の為替介入でした。
ここから僕のFX一発逆転劇の本格開始となります。
2013年頃から完全にFX中心の生活となっていきます。
まだ未決定ながら、国内FX業者の最大レバレッジを10倍までに規制する検討中とのこと。
(その後、最大レバレッジ10倍規制の実施は見送られています。2020年2月現在)
FX業者でもビットコイン等の仮想通貨取扱いを始める業者が増えてきています。
仮想通貨投資はかなりのボラティリティで、個人投資家に人気です。
2017年に急騰した仮想通貨の価格の多くが、2018年に暴落しました。
(引き続き追記していきます。)
FX業者と個人投資家の今後
この記事を初稿してる2018年1月現在は、仮想通貨投資が超盛り上がっています。
圧倒的なアップトレンドで、ビットコインでもアルトコインでも、
はたまたICOでのこれからの草コインでも、
買っておけば価格が上昇していくであろうとされている時期です。
FXは小資金からトレードできる個人投資家向けの投資商品として隆盛しましたが、
レバレッジ規制が強化されて2018年1月現在は国内FX業者だと最大25倍。
将来的には最大レバレッジ10倍まで引き下がる可能性もあります。
その反面、
仮想通貨のような超ボラティリティがありつつ、
超超アップトレンド継続中のジャンルもあるので、
個人投資家はそういったその時々のチャンスを、着実に成果に換えていくことが必要にも感じます。
(アップトレンドはいつか終わりが来るので、セーフトレードを忘れずに)
また、
FXの登場でだんだんと落ち着いた株式投資も、
しっかりと明確な取引所取引も実践できます。
状況にあわせて、稼げるジャンルを見て行きましょう。
2020年2月の追記…
日本国内FX業者のレバレッジ規制強化は、現時点では保留になっています。
また、
2017年12月よりビットコインをはじめとした仮想通貨全般が暴落し、
2018年は阿鼻叫喚の仮想通貨全面安で衝撃的な仮想通貨イヤーとなりました。
仮想通貨ジャンルに移っていったトレーダー達も、やっぱりとFXに戻ってきたりしました。
で、2020年2月3日現在。
アメリカのトランプ大統領が様々な話題を振りまいてくれたり、
イギリスのEU離脱もまたポンド・ユーロに大きな影響を与えたり、
変らず為替相場はそれなりにボラティリティがある状態で推移しています。
FXトレーダーもトレード手法の情報等が多いので、それなりに取り組みやすい状況だと思います。
地に足つけて、しっかりとトレードスキルを磨いていきたいところですね。
コメント
このFXの歴史記事ですが、今後ちょいちょいアクセスして書き足していきたいと思います。
歴史と共に…