FXトレードにおいて、「相場分析」「環境認識」が重要と言われています。
それでは、
その「相場分析と環境認識はどうやってやればいいのか!?」というテーマがあります。
相場分析のやり方は、FXトレードをやるのであれば基本的な部分になるのですが、
分析のやり方も環境認識方法もトレーダーそれぞれ違うこともあり、
また、トレード手法やメインで使うチャート時間足でも変わってくるので、
意外に明確なやり方が理解されていない場合もあったりします。
(僕自身も明確な自分のやり方を決めるまで、けっこう期間かかりました)
トレードをする前に、相場分析と環境認識をしていきます。
相場状況を理解したうえで、トレードロジック(ルール)にのっとってトレードすることで、
より精度高いトレードをしていくことが可能になります。
相場分析と環境認識は重要なトレード要素のひとつなんですが、
今回はデイトレードに特化したやり方の例を解説していきたいと思います。
そもそも相場分析・環境認識とは?
そもそも「相場分析」「環境認識」とはいったいなに?という方もおられるかもしれません。
相場分析・環境認識という言葉の意味を、僕なりに簡単に言うと以下です。
- 相場分析
- 環境認識
その時点での為替相場状況のトレンド方向やボラティリティ、
値動きの可能性をチャート等でアレヤコレヤして自分なりに把握する作業。
相場状況を分析して、その時点でのFXトレードに適した状況かを判断すること。
上記が僕が考えている相場分析と環境認識の言葉の内容です。双方そんなに違わないですが…
(ここは使う人によって、ニュアンスが違ってくるかもしれないです)
それぞれ意味は近いのですし、言葉の使われ方も似ていると思います。
というか、同じ意味だと思ってもいいかと思います。
状況を理解できていれば、いいんじゃないかと思います。
「相場分析して、環境認識しようぜ!」
みたいな感じで使うといいんじゃないか、と思います。
デイトレードでのFX相場分析・環境認識のやり方例
デイトレードでの短期トレードに特化した相場分析・環境認識のやり方例を解説していきます。
(あくまでも僕の場合の例になります)
相場分析して環境認識する目的としては、以下の部分があります。
- 相場の値動きがどこに向かっているかの方向性を掴む(トレンド)
- 節目となる価格を理解しておく(レジスタンスサポートライン)
- 高い勝率でトレードできる箇所を想定する(チャートパターン、トレードシナリオ)
相場分析の具体的なやり方手順例は、以下になります。
- 長期足チャートでトレンド状況を確認する
- 長期足チャートでレジスタンスサポートラインを引く
- 長期足チャートでチャートパターンが出現してないか確認する
- 短期足チャートでのトレンド状況を確認する
- 短期足チャートでチャートパターンが出現してないか確認する
- トレードシナリオを描く
- トレードロジック(ルール)に沿って、トレードしていく
まずは長期足での相場状況を確認していきます。
長期足で発生しているトレンドや、レジスタンスサポートラインは、
短期足のそれよりも相場では重要視されているからです。
チャートパターンが形成されつつある場合もあるので、確認していきます。
長期足での相場分析により、相場の流れの大局を掴んでいきます。
長期足でのトレンドの押し目や戻りは、短期足での一時的なトレンドと把握することもできます。
長期足でのレジスタンスサポートラインを確認できれば、短期足でもそちらが優先されます。
長期足チャートの中の、どこにその短期足チャートがいるのかを把握していきます。
(ここまでが一般的な相場分析及び環境認識の作業)
レジスタンスサポートラインとトレンド状況を把握したうえで、
価格がどういう状態になったらトレードするかのシナリオを予め決めておきます。
(実践しているトレードロジックに従ってです。)
相場状況がトレードシナリオに沿って動いたら、採用しているトレードロジックに沿ってトレードしていきます。
デイトレードにおいて、メインで監視するチャート時間足から逆算し、
より長期足チャートを相場分析したうえで、
メインで監視するチャートの分析をしていきます。
相場分析・環境認識のうえにトレードルールを
相場分析をしてトレードシナリオを描いた後に、
採用しているトレードロジック(ルール)に沿ってトレードしていくことが重要だと思っています。
明確な損切りラインや利益確定リミットを明確にして、
損小利大で高い勝率を目指す為にも、
相場分析をバチッとした後でもトレードルールに沿ってトレードします。
相場分析して環境認識した上に、トレードルールを乗っけていく感じだと思います。
相場分析していくことで、トレードルールの精度が向上するようにしていきます。
自分のトレードスタイルにあった相場分析方法を
相場分析する内容は、トレーダーそれぞれのスタイルで変わってきます。
レジサポラインよりもボリンジャーバンド等の抵抗線を重視する方もおられますし、
1つの時間軸のチャートで、長期の移動平均線を表示させて、
その時間軸チャートのみでトレードしていくトレーダーもおられます。
スキャルピングを実践するトレーダーは、長期足の分析を殆どしない方もおられます。
それぞれが実践しているトレードスタイルに合わせて、
効率的で合理的な相場分析のやり方を採用していきます。
基本的なやり方の例を理解して、
自分のトレードスタイルにあわせて工夫していかれてください。
コメント
相場の「どの部分を切り取って利益にするか」を相場分析して認識していきます。
長期足のトレンドの中でも、
短期足の中で逆のトレンドを一時的に形成する場合があり、
そういう時に「どこでエントリーして、どこで決済していくか」の目標をたてるのに相場分析は使います。
基本的な相場分析・環境認識は、トレードをやり続けるのに必須スキルなので、
是非理解しておきたいところです。
オガタさん、お世話になります。
いつもブログ拝見しています。
先日の「トレード手順ルーティーン手法FX教材(2018年版)」も有難うございます。大事に拝見しています。
質問させて頂きたいのですが、①オガタさんは、相場分析と環境認識を1つ終えるのにどのくらいの時間をかけていらっしゃいますか?
また、②初心者の場合、どのくらいかかるものでしょうか?
③エクセルでやられていますか?手書きをおすすめしますか?
記録は結局取らないという方もいらっしゃって、悩んでいます。
最近、検証を本格的にやりだしだのですが、
とても時間がかかってしまい、
1つやり終えた頃には、ぐったりで、1日2つが限界です。
トレード手法は、ボリンジャーバンド、MA(21・75・200)、MACD、ADXを使用して、日足・4時間足・30分足のMTFでやっております。
お手すきの際に、ご教示お願いいたします。
ケンシロさん、コメントありがとうございます。
相場分析環境認識にかける時間ですが、
トレードしようとする時間にチャートを開いて、5分くらいみるかなぁ、って感じです。
通常で監視している通貨ペアは今現在は10通貨です。
クロス円、ドルストレート、オージー系をザラっとみていって、
ノートに状況をゆるくメモする、って感じでやってます。
初心者の方であれば、その実践されているロジックや知識の程度にもよると思いますが、
丁寧に時間かけて相場分析されたらいいんじゃないか、と思います。
検証は、色々やり方があると思うんですが、
時間かけてもいいと思いますし、パパっとロジックの精度を検証するだけでもいいと思いますし、
目的に合わせたやり方をされたらいいんじゃないか、と思います。
少しでも参考になれば幸いです。
宜しくお願い致します。
オガタさん、回答有難うございます。
参考になります。
FXでの環境認識・相場分析ですが、トレンドフォロー手法でトレードするなら「トレンド出てる相場」を選択していくのが一般的だと思います。
(レンジ相場での上下を狙う手法もあるにはありますが)
なので、環境認識・相場分析して、長期足でトレンドが発生している通貨ペアを選択して、自分が実践しているトレードロジック・ルールに基づいてトレードチャンスを待つのが、適切なトレードの取り組み方だと考えてます。
またそんな感じの詳しいことも、追記や新規記事で書いていきたいと思います!
環境認識は長期足から見ていく。
その中で、
きれいなトレンドを形成している時間足に注目していく。
(日足・4時間足・1時間足くらいで。あんまり短期足だとすぐ反転するリスク)
日足レベルでライン引いて、
どこからどこまでのラインをトレードして抜き取るかトレードシナリオを建てていく。
それに沿って、
ライン上で出現したチャートパターン、プライスアクションをもとにトレードしていく。
サポレジライン上で出現しただましの形(ピンバー、包み足など)は、そっちに価格が進む可能性。
チャートパターンと合わせて、ピンバー包み足のプライスアクションを見ていく。
(僕の場合)
トレンド判断は、基本的に20MA(21MA)をベースにしていく。
(どの時間足であっても基本同じ。それぞれの時間足ごとにトレンドがある。)
21MAの上下どちらかにあって、MAが傾いていればそっち方向にトレンドが出てると判断。
そのうえで、
長期MAの位置と傾き、雲の位置、直近のチャート計上を加味してトレード判断していく。
この先どう動く? (考えるだけ無駄)
考えるべきは、今相場がどのような状態なのか?