財務省・日銀が為替介入を行うと、為替市場の価格への影響が大きいです。
ドン!と価格が動くこともあれば、
テクニカル通りに価格が推移せず歯がゆい思いをすることも。
トレーダーにとって影響が大きいです。
為替介入の基本知識と、
トレードへの知っておくべきことを簡単に。
為替介入とは
為替介入は日本・日銀だけでなく、世界各国でも政府・中央銀行が行うものです。
通貨当局(日本だと日本銀行)が為替相場に影響を与えるために、
外国為替市場で通貨間の売買を行うことで、
正式名称は「外国為替平衡操作」と言う。
「為替相場の急激な変動を抑え安定化を図る」ことを目指す。
日本での為替介入は、
財務大臣の権限において実施することとされており、
日本銀行(日銀)は特別会計に関する法律および日本銀行法に基づき、
財務大臣の代理人として、その指示に基づいて為替介入の実務を遂行していく。
財務省の指示により、日銀が市場に大金を投下するわけですね。
その2022年現在の中心人物は…
「わし日第31代日本銀行総裁、黒田東彦である!」と言ったかいわずか…
黒田総裁の発言に、トレーダーは振り回されております…
(財務大臣も重要人物ですが、しょっちゅう変わるんで。)
為替介入の種類
政府(財務省)・日銀による為替介入にも種類(やり方)が複数あります。
- 単独介入
- 協調介入
- 覆面介入(隠密介入)
- 口先介入
- 委託介入
- 逆委託介入
- 不胎化介入
- 非不胎化介入
為替介入を必要とする国家が一国で独立して行う介入
各国の利害や政治的判断が一致した際に、複数の国によって協力的に行われる為替介入
中央銀行が市場に知らせることなく秘密裏に実行する為替介入
介入を示唆するような発言を繰り返し市場心理をコントロールし、
市場にお金を投下する為替介入と同様の効果を得ようとするもの。
実際に資金投下の介入が行われないことで、後から口先介入だったと断定される。
日本の金融市場がクローズしている時間等(夜中・土日など)に、
海外の通貨当局に依頼をして行う為替介入
委託介入と逆に、海外の通貨当局から依頼をされて行う為替介入
為替介入によって市場に放出した資金を別の方法で吸収し通貨量(マネーサプライ)が変化しないようにする為替介入
不胎化介入とは逆に、市場に流した資金を吸収せず通過料の変化を放置する為替介入
色々あって、む、難しい…
日銀の為替介入実績は公開されている
財務省公式サイト等で、過去の為替介入状況は公開されています。
参照:外国為替平衡操作の実施状況
日銀の単独介入は午前中に行われる傾向が…
その回答として、以下が。
朝9時から夕5時までの時間帯で実施されるケースがほとんどだ、ということになります。」
個人的にも、
過去、日銀によるドカーンとする為替介入は、午前中に行われたことが多いと認識しています。
為替介入は、トレーダーにとっても影響大
予め「為替介入が入る」とわかっておければ、トレーダーはウハウハです。
その為替介入に合わせて、
予め通貨ペアのポジションを取っておけばいいのですから。
僕はかつて、それでワッショイさせていただきました。
参照:オガタナオトのプロフィール(為替介入での事も書いてます。)
当時、ニュース見てると「いつ為替介入しておかしくない」状況でした。
なので、当然ドル円をハイレバ買いして、指値をだいぶ遠くに。
一気に価格が動く為替介入は、
市場参加者にとってものすごい影響が大きいです。
なので、
その手の打ちを財務省・日銀が明かすのはタブーということで。
(当時の安住財務大臣の発言も、かなりアレになってました。)
手の内を明かさないのが、基本。
そりゃそうですが。
個人的にはGOOD JOB!でしたが。
当時の安住財務大臣(民主党)は、だいぶ詰められてた印象です。そりゃそうか。
予め為替介入することが読めてると、
大口投資家も乗ってくるんで効果も限定的になりやすいでしょうし。
莫大な国家予算使ってのことなので、政府も慎重に対応するのが当然ですね。
日銀の為替介入に関してまとめ
- 為替介入は、財務省・日銀によって行われる
- 為替介入のやり方にも様々な種類がある
- 市場の安定化を求めて介入する
- 日銀による為替介入は、朝9時から夕5時までの時間帯で実施されるケースが殆ど
為替介入が行われると、
通貨ペアの価格がドーンと動いたのを見てきました。
利益になればいいんですが、
大損しないように気を付けたいところです。
参照:植田バズーカとは?日銀砲出現タイミングと意味
コメント
日銀じゃないんですが、
2015年1月15日18時53分の「スイスフランショック」は衝撃的でした。
スイスが継続的な介入をやめた途端に、スイスフランの価格がドーンと飛んだという…
「対円(フラン円)では、115円台から一時162円台前半まで約47円も急騰したが、
その後は130円近辺まで30円ほど急反落するなど、大きく上下に振れている。」
国家の介入は、規模がデカいので注意ですね。