2022年1月も後半ということで、間もなく確定申告の時期です。

よく聞かれる話で、
「法人化しないんですか?」というのがあります。


個人的には、2022年1月現時点では法人化してないです。

法人化しているかどうかに興味を持たれるのは、
ステータス的な部分でわからないでもないです。

かつては独立起業によるサクセスストーリーや、学生起業が流行りました。

まぁ、僕も御年アラフィフ年代。
様々な事例を見てきた中での今です。

僕が思うところの、
FXトレーダーの法人化するメリット・デメリットを簡単にまとめておきます。

そもそも法人化する意味

そもそも個人事業者レベルが法人化する意味は、
「節税」部分が大きいと思います。

大きく稼いでる個人は、
節税対策で法人化する流れがあるように思われているわけです。

また、
今後事業を拡大して資金調達する予定があったり、
従業員を雇用して法人待遇していく目的があったりだと思います。

個人でトレードしている場合のFXトレーダーの場合だと、
法人化しても該当しない部分も多いかと思います。

FXトレーダーの法人化するメリット

以下、パッと思いつくメリット部分です。

  • トレード収益の節税
  • トレードで得た収益がかなり莫大な場合、経費計上額や他事業への投資額を増やすことで節税対策にはなると思います。

  • トレード口座を法人名義で作れる
  • 法人名義で証券会社口座を開設できます。これはけっこう大きい。
    日本国内FX業者だと、最大適用レバレッジが個人口座より大きかったりします。

  • 社長と名乗れる
  • これ、意外とあったりすると思います。
    代表取締役社長になりますので。
    (ただ従業員がいるかどうかはケースバイケース)

FXトレーダーの法人化するデメリット

デメリットというか、気になる部分です。

  • トレード口座をどうするか
  • 個人口座と法人口座、どっちでトレードするかで税制が変わってきます。

  • 社会保険料、厚生年金、等のランニングコスト増
  • 個人事業者時よりも社会保険料は上がります。
    それ以外でもランニングコスト的な部分は上がる傾向です。

  • 税理士報酬が上がる
  • 個人よりも法人の場合の方が税理士報酬があがります。

法人化すると「法人の決算」で収支を区切っていきます。
基本的に税理士さんにお願いして法人決算をしていく流れとなります。

今後の方向性と好みに分かれるが…

個人的には、投資家的な感じで広げていくなら法人化でもメリットあるかと思います。

今後バンバン事業展開して売上収益伸ばしていく前提であれば、
そこに掛かる税金部分を予め考慮しておくのもアリかと思います。

ただ、
仮想通貨の場合は法人口座での利益も決算時に清算されたりとややこしく危ない部分もあります。
それぞれ注意していきます。

参照:仮想通貨・法人アカウント決算時の時価課税に注意(2021年3月5日現在)

上記の仮想通貨投資の場合もですが、
トレード全般でも必ずしも法人の方が個人口座よりもいいというわけではないです。

日本国内のFXトレードの課税方式は、個人口座の方が有利になっていますし。
(その分、法人の場合は法人口座がつくれたり経費計上がしやすい部分もありますが。)

また、
昔は法人化が流行ってた部分もあるかと思います。
昔は法人化
僕の世代くらいは特に法人化が流行ってました。
(事業こけたら休眠会社にしてほっとけばいい的な風潮もありましたし。)

僕のかつての仕事の同業者知人も、
ひとり法人にして節税していました。
(経費計上しまくって、収益0で税金0みたいなやつ)

が、
2022年の今は色々厳しくなってるので、
なかなか緩かった部分がシビアになって法人も出費が多くなってるのを聞いています。

社会保険、厚生年金、従業員の雇用保険加入、最低賃金の順守、などなど。

法人としての売り上げを
個人口座に出し入れするのがそこまで簡単ではない状況もあるかと思います。

利益が大きくなったら税理士に相談すべし!

というわけで、トレードも利益が大きくなったら詳しい税理士に相談するのが良いです。

僕も個人事業者として税理士さんにお願いしています。

そもそも年間収益が3000万円くらいまでいかないと、
個人でも法人でもそこまで大きな差がでないのではないか、と個人的に思ってます。
(以前試算してもらった時に思った記憶があります。)

一旦法人化したら、売上維持する前提で毎年頑張る形になりますし。

また、
税理士さんでもアレなところもあるので注意です。

税理士が「1000万円こえたらとにかく法人化!」と声高にいうのは、
税理士報酬が上がるからの可能性があります。

そういう商業ベースの税理士法人も存在する現実があります。
(手広く広告打ってるところはアレ)

こういうのを真横で見てた経験があるので、気を付けられてください。