FXは世間一般でもかなり認知されている投資・投機となっています。
テレビ・新聞・雑誌などでもFXの広告宣伝は盛んに行われています。
取引口座を提供している大手のFX業者は、
タレント等を起用してテレビCMや雑誌広告等にも露出しています。
CMに起用されるタレントもイメージがあるので、
しっかりとサービスを提供しているFX業者でないと出演できないはずです。
(怪しい業者、悪いイメージのCMには当然出演しにくいわけですし)
こういった大々的なFX関連企業のイメージ戦略がもろに浸透し、
FXは投資・投機にありがちな胡散臭さやとっつきにくさが減少しました。
一昔以前と比べると相当なイメージの変わりようだと思います。
社会的な認知度の向上は、参入者の増加に直結します。
副業を紹介する雑誌「Big tomorrow」や多数のビジネス誌でもFXは取り上げられており、
最初の取り組み方やFX業者の広告が多数掲載されています。
(「Big tomorrow」は2020年現在は休刊となっています。涙)
認知度の高い雑誌で紹介されていくことで、
FX実践者がどんどん増えていくという状況です。
FX社会的認知度の裏側にあるもの
FXのテレビCM展開や雑誌等での宣伝はかなり大々的にされています。
例えば「外為オンライン」のイメージモデルとしては、元AKB48の大島優子さんが。
(外為オンラインのイメージモデル起用状況は、2020年1月現在状況です。)
他の大手FX業者でも有名タレントを起用したCMがガンガン流れています。
FX業者がガンガン宣伝費を使って広告しているのは、
FX業者は「利用者を多数抱える」ことで儲かるからです。
FX業者は口座開設してトレードを実践してもらうことにより、
トレード回数分の手数料を得ることができます。
(というのが基本的なFX業者の概念です。)
エントリーに生じるスプレッド分の価格差がこれにあたります。
利用者を莫大に抱える大手FX業者はトレード回数が増えることで、
ガンガン手数料収入を得ていくことができたので、
かなり利益が上がるビジネスモデルとして展開されてきています。
- 口座開設することでボーナス入金があるFX業者(外為オンラインや各社多数)
- 莫大な金額の口座開設キャンペーン特典(DMM FXの1万円特典など)
- 期間ごとに提供される餃子やカレーのプレゼント(ヒロセ通商)
こういった大々的なキャンペーン特典があることは、
FX業者自体の利益が大きいことを表しています。
(口座開設でのキャンペーン特典は、時期により変更となります)
FX業者は自社で口座開設をしてもらい、自社の口座でFXトレードをしてほしいのです。
その為に大々的な宣伝展開が行われていき、FXの社会的認知度もあがりました。
FXに参入者が増えて盛り上がる一方、あまり知られない裏の部分も存在します。
様々な要素があるのですが、幾つか紹介していきます。
損失は自己責任
どんなにFXの社会的認知度が高まっているとしても、
やはりFXは損失を出す場合もある投資・投機です。
しっかりと余裕資金で取り組むことが大切です。
参照:FX初心者トレードの心構えとやり方
(FXには簡単に短期間で稼げる現実と損失リスクが同居しています)
「余裕資金なんてないよ!」
こういう声が聞こえてきそうですし、
実際に僕もなくなってもいいお金なんてもっていません。
それなので、
FXを実践する際にはとにかく勉強してから取り組むことをおすすめします。
チャートパターンの知識や環境認識力をしっかりと身につけておくと、
根拠の薄いエントリーが如何にリスキーかが理解できます。
トレードしていれば損切りするのは必ず起こるのですが、
しっかりと構築したトレードロジック(ルール)に基づいたものであれば、
実力を構築し続けていくことで利益も積み上げられていきます。
利益も損失も全て自己責任です。
過度の宣伝やいい話ばかりに目がいって焦ってトレードするのではなく、
自己責任を意識して勉強しながら焦らず長期的に取り組みましょう。
取引回数とトレードリスクの関係
エントリー回数を根拠なく増やしてしまうトレーダーは多いです。
いわゆる「ポジポジ病」と言われるものです。
トレードする根拠の薄いエントリーによるポジポジ病は、
トレーダー誰しもが通る道なのかもしれません。
なんとなく値ごろ感で思わずトレードしちゃうもんなんです…
まぐれでも最初は勝てる場合があるのがFXです。
そのまぐれで勝てた小利が忘れられなくて、
いつでもポジションを持っていないと損した気分になるのがポジポジ病です。
(ポジポジ病は、チャートを見続けていると発病してくる厄介なやつです)
しかし、
FXで取引回数を増やすのはその分リスクを増やすということです。
FX業者のWEBサイトや配布されるトレード入門解説、またFX雑誌や単行本などには、
トレード回数を減らしてエントリーを厳選する方法はあまり記載されていない印象があります。
(あくまで個人的な印象です。 →2020年現在はそんなこともないな、と思ってます。)
FX業者はトレーダーにエントリー回数を増やしてもらう方が、
手数料が多く入ってくるのでドンドンエントリーしてほしいわけです。
こういった側面も理解しながら情報を見ていくことが必要です。
本質的でない情報も溢れかえっている
インターネット上にはアフィリエイトサイトも多数存在していて、
FX情報商材を販売する為だけにオベンチャラを書きまくるサイトもあり、
商材のリスク部分やネックになる部分に触れずに購買をすすめるものもあります。
雑誌などで紹介されているFX情報も、
大枠で理解できる部分のみにふれていき、
具体的なFXで勝つ方法などを掘り下げない場合が多いです。
長期的にFXで利益を出し続ける手法は、基本的には地道な王道手法です。
そこにはどういったチャートの勉強法をしていくことが必要だとか、
環境認識力を高める為にどういった検証をしていくかは、
あまり情報を見たことが僕の印象ではありません。
「ガンガン口座開設して、ドンドン取引しよう!」
「でもリスクはあるから余裕資金で取り組もう!」
こんな感じの大枠での情報が多いので、
それだけを信じてそのままトレードしていくと、
肝心のFXを勉強しての実力構築がおざなりになる可能性もあります。
しっかりと情報を自分で判断してFXに取り組みましょう。
副業として取り組むFXの問題部分と取り組み方
FXはサラリーマンでも主婦でも大学生でも取り組めるものです。
スマートフォンでもトレードエントリーできるので、
副業として実践する方も多いです。
副業として実践しても、しっかりと必要な知識をもっていれば大丈夫です。
反面、認識不足から起きる副業FXトレーダーの問題点もあります。
- 税金の納め忘れによるトラブル
- ギャンブル的にFXトレードにはまりまくりで大損して借金
- トレードに疲れ果てて体を壊す
副業でトレードしていく場合にも、
確定申告で利益額や経費などの申請をしなくてはなりません。
一昔前にこの確定申告を知らずに爆益を得ながらもナチュラルで忘れて脱税し、
警察に脱税容疑で逮捕された主婦がいて話題になりました。
しっかりと認識してやっていきましょう。
ギャンブル的にFXにはまって大損出してしまうパターンは、
エントリーしたらしっかりと損切りを入れることを徹底し、
資金がなくなったら勝てない理由を検証して勉強していくことが必要です。
FXは長期的に実践できる投資・投機です。
着実に実力をつけていきましょう。
当記事内で触れている雑誌「Big Tomorrow」ですが、悲しいかな2017年末発売号をもって休刊となりました。
僕も色々切っ掛けをいただいた雑誌なので、儚いです…
関係者の方々の今後のご活躍を、祈りたいと思います!