トレードは「環境認識が大事」とよく言われます。
また「環境認識で勝てるかどうか殆ど決まる」という話も聞きます。
その一方、
トレードロジック(トレード手法・ルール)に関する有料教材も続々と多数発売されています。
(近年はそこに更にMT4用サインツールも付属されてたりします。)
多くのトレーダーは、どこかのタイミングでこう思います。
「ロジックわかっても、環境認識できないと勝てないじゃん!!」
実際のところ、そうだと思います…
環境認識は… 大事です。
参照:FXデイトレードでの相場分析(環境認識)やり方解説
では、トレードロジック(手法)はそんなに大事じゃないのか!?
という疑問がわきますが…
よく「ロジックはなんでもいい」という熟練トレーダーの意見も見かけますし。
個人的には、トレードロジック(手法)も大事だと思います。
そりゃそうですが。
環境認識とトレードロジックの関係性と使い方を簡単に解説します。
環境認識とロジックの関係
FXにおいての環境認識・相場分析は、以下の部分だと考えています。
- 大枠でのトレンド方向を認識する(長期足トレンド)
- 意識されるであろう強いレジサポラインを認識する(水平線、トレンドライン、MA)
チャートを相場分析して環境認識することで、
大枠のトレンド方向と、そのトレンドが一旦止まる可能性のあるサポレジラインを認識します。
(強いサポレジラインで価格は売買の攻防が生まれることが多い)
そのサポレジラインでの売買の攻防を基に、
長期足トレンド方向と次のレジスタンスサポートラインを意識したうえで
トレードロジック通りにトレードしていくのがトレード成績を安定させるコツです。
以下は、ユーロドルの日足と1時間足チャートを並べたものです。(画像クリックで拡大)
日足チャートで短期下げるパターンが見て取れて、1時間足でちょうどレンジを下抜けしたところです。
ちょうど上ひげ付けただまし上げが入ってからの包み足陰線確定なので、
個人的な目線では短期で下げる場所としています。
日足チャートで、一旦下のトレンドラインにヒゲタッチしてるので、
もうちょい早めに売りで入りたいところではありましたが。
(直近下のラインまで売りを狙ってもいい場所とみています。)
上記の場合、以下のような関係と言えます。
- 日足で短期下げるパターン(短期売り狙い):環境認識・相場分析
- 1時間足でレンジを上に騙し上げ入れてから下抜けで売り:トレードロジック(手法)
トレンド反転手法なら、長期足トレンド方向と反対方向に。
それぞれトレードチャンスを狙っていきます。
トレードする視点を一定化することで、判断基準を固定されて迷いにくくなります。
トレードロジックを環境認識に乗っけて行く
実践するトレードロジック(手法)は、環境認識した状況に乗っけてトレードします。
以下の手順です。
- まず大局を見て相場の環境認識
- トレードシナリオ作成
- シナリオ通りの相場状況になるまでチャート監視
長期足でのトレンド方向・レジサポライン確認
環境認識した相場状況にあわせて「自分がどこのポイントでトレードしていくか」をシナリオ立てます。
実践するトレードロジック(手法)に適したシナリオ通りのタイミングが来るまで待ちます。
シナリオが崩れて反対側に動いたら、ノートレードでスルーします。
まず相場分析して環境認識し大局での相場が、
どちら(トレンド方向)にどこまで(強いレジサポライン)動くかを想定します。
(ここがトレードシナリオ部分となります)
そこにトレードロジック(手法)を乗せてタイミング取ってトレードするわけです。
以下、ポンド円日足チャート画像です。(画像クリックで拡大)
ずっとアップトレンドが続いた相場状況で、一旦のレンジを付けています。
ここからWトップになって下がるのか?それともN字ブレイクで上抜けるのか?
(長期足トレンドは現状アップトレンド)
それぞれの状況でシナリオをたてて、チャート監視していきます。
僕のトレードスタイルであれば、茶色点線丸のところで時間足を落としてトレードを狙います。
上記も環境認識と、トレードロジックの関係例となります。
トレード成績とメンタルを安定させる為にも
相場分析してチャートの環境認識しただけで、
タイミングを適当にトレードしていったとしても、
ストップ幅を広くとればそれなりに勝ちトレードとなることも多いです。
FXは結局ストップの場所まで引っ張られなければ、いつか利確に届きますので。
ただ、トレード成績はどうしても不安定になりがちです。
人間の勘通りに相場は動いてくれないものなので。
更に、長い時間含み損を抱えるリスクも高くなります。
含み損を抱えて過ごす時間は、とても精神衛生上よくないです。
特に根拠が薄いルールが曖昧なトレードは、メンタルにもの凄い悪影響です。
で、
変な損切りとなるとメンタル崩壊してからの自暴自棄・破滅型トレードをしてしまう病気になりがちです。
参照:FX連敗でメンタル崩壊し自暴自棄トレードするプロセス
また、「ポジポジ病は誰しもいつでも発病リスクがある」と思います。
精神衛生上のリスクを軽減するうえでも、
環境認識とトレードロジックをセットにして、
明確なルールの基でトレードしていくことが長期的には有効だと確信しています。
自分なりのトレードスタイルを身に着ける
- 相場分析して環境認識し、トレードシナリオを立ててチャンスを待つ。
- トレードロジック(手法)通りのト相場状況でルール通りにトレードする。
この手順を実践していくのがトレードで成績とメンタルを安定させる流れです。
ですが…
わかっちゃいるけどそうもうまくいかないのがFXです。
これを何度もトライして身に着けていくしかないです。
学習、ロジックの検証、デモトレード、小資金トレード、リアルトレード、
この流れを日常生活の中に落とし込み、なんとかマスターしていきます。
FXを、生活スタイルのルーティーンにしていくしかないです。
自分なりのトレードスタイルは、日常生活に合わせて工夫して身に着けていくしかないです。
だからこそ、様々な時間タームでのトレードスタイルが区分されてたりもします。
参照:FXトレードの勝ち方種類まとめ(トレードスタイル解説)
そういった中でも、
基本的には環境認識した上に、
ロジックを乗っけてトレードすることがセオリーとなります。
少しずつ習得していきましょう。
コメント