FXトレードをやっていると、「アドレナリン」が大なり小なりでます。
これは本来はアドレナリンがでなようにトレードできて、
淡々と冷静に機械的にトレードできる方がトレード成績は安定しやすいのですが、
そうはいってもどんな凄腕トレーダーだって人間です。
お金を扱う以上、エントリーすれば大なり小なりアドレナリンが出ます。
「アドレナリン」が出てる状態は、手に汗握る感じです。
緊張感という感じというか…
「アドレナリン」は、交感神経が興奮した状態、すなわち「闘争か逃走か (fight-or-flight)」のホルモンと呼ばれる。動物が敵から身を守る、あるいは獲物を捕食する必要にせまられるなどといった状態に相当するストレス応答を、全身の器官に引き起こす。 wikipediaより
自分のお金をリスクに晒すトレードをしていくと、
そのお金を守ろうとする意識・本能がどこかに生まれるんだと思います。
それで心身が緊張状態になると。
それだけならまだいいのですが、
アドレナリンが強くなると「痛覚の麻痺」が起こるとされています。
これにより、
負けトレードのポジションを塩漬けしたり、
損切りの痛みがマヒして無謀トレードを連発したりする理由になってると思います。
アドレナリンがでるトレードへの影響を考えてみます。
アドレナリンとトレードへの影響
アドレナリンが出ると、精神的な高揚感があります。
更に、肉体的には一時的に意識のタガが外れて驚異的な力を発揮する場合もあるそうです。
「子供が下に閉じ込められたときに、親が車の一部を持ち上げたというエピソードが存在する」とのこと。wikipediaより。
これはいわゆる「火事場のクソ力」です。
アドレナリンが大量排出されて、意識のタガが外れてのクソ力なんだと思います。
ただこれは、
トレードにとってはマイナス要素になりやすい可能性があります。
肉体的に強くなっても、為替相場は相場の都合で動いていくからです。
そりゃそうですが。
損切り負けトレードは、大きなメンタル負担となるはずです。
損切りだけでなく、トレード自体がメンタルに影響を与えるものですし。
例えばトレードにおいて、
利確のタイミングは迷いやすいので、思わず手に汗握ります。
(パソコンのマウスを握る手や、スマホのタッチにも力が入るはずです。)
アドレナリンがでて緊張することで「プロスペクト理論」の作用も強くなるはずです。
結果、利確が早くなってしまったり、損切りを先のばしたりしてしまうと…
含み損を抱えている時には特にアドレナリンが出やすく感じます。
塩漬けしすぎて、含み損の痛みを忘れていくことも皆さん経験があるでしょう。
(僕もものすごい数経験しています。)
精神的に苦しい含み損ポジションを、損切りすることで解放される場合もあります。
損切りなので経済的にはマイナスなのですが、精神的な解放感を感じると思います。
ただ、結局プラス方向に相場が動いたりして「あ~あ」ということもしばしば。
アドレナリンがトレードに悪影響を及ぼしている部分となります。
(なのでトレードロジック・ルール通りの実践が好ましい)
冷静に判断することが、難しくなる本能的な部分だと思います。
精神的な悪影響を、ルールで制御するのがFXの鉄則です。
特にアドレナリンが出やすいトレード状況
特にアドレナリンが出やすいトレード状況は以下と思います。
- トレードに根拠がない
- 自分の許容範囲以上にロット数が大きい
- 損切りになった→熱くなる→根拠の薄いドテン「ポジポジ病」
値ごろ感トレード、ルール無視、ポジポジ病によるトレード、など。
自分が想定するロット数以上だと、緊張感が増します。
1PIPS動くだけで10万円動くと思うと、緊張しますよね。
損切りトレードを繰り返すと、精神的に熱くなる場合があります。
これはアドレナリンが出てる状態だと思います。
(逆に落ち込む場合もありますが…)
アドレナリンとギャンブル依存症
FXトレードはアドレナリンがでるので、精神的にもハマりやすくなります。
アドレナリンは快感要素があるようなので。
ハマってしまってチャートが常に気にになり、
ポジション持ってないと損した気分になる状態はヤバいです。
いわゆる「ギャンブル依存症」状態です。
FXにおいては、相場が気になって眠れないとか、他のことが手につかない状態。
もしくは「ポジポジ病」。
あと、
「承認欲求」による早く負けを取り返したい願望から、
ずっと相場が気になってトレードし続けてしまう状況。
ここら辺はアドレナリンが関連してると思いますので、
どこかで割り切って相場を休むのが良いかと思います。
トレードで失敗するとアドレナリン出てトランス状態に…
恥を承知で公開します…
以下、だいぶ前ですが、かつて僕がトレードしている時に書いたトレードノートの一部です。
実は、このタイミングでロット数をけっこう上げたんですね。
その途端に損切りが連発してしまい、アドレナリンが凄いでて自分が制御できなくなったのがわかりました。
ロット数大きいと、こんなにメンタルにくるもんかと思いました。
完全にトランス状態だったので。
もう止められない…
熱くなっての無謀なトレードを連発している状態です。
こうなると、まともにトレードできずやっても全部負けるので外出て頭を冷やすのが吉です。
トレードノート書いてると、こういうことも記録に残っているので後から参考にできますね。
恥ずかしいですが…
トレードにおける解決策
これは地道に成功体験を積み重ねていくしかないと思います。
- 地道に少しずつルール通りトレードして資金を増やしていく
- 学習したトレードロジック通りに実践して、勝って自信をつける
- 勝って終わる、終わり方もルールを決めておく(ポジポジ病対策)
トレードに勝つことで実践成功の精神的な裏付けとなり、
よりロジック通り、ルール通りトレードできるようになるはずです。
歴史的な相場師「ジェシー・リバモア」ですら精神的に負担を感じ、
自分のルールを破った時には破産を何度も経験しています。
JCOM男「B・N・F」氏ですら、大負けした翌日には(旅行が決まってたとしても)旅行に行きたくなくなる、とする発言がありました。
(負けが精神的に悪影響を及ぼしている証明だと思います。あんな凄腕の人でも…)
出来る限り、メンタル負担を軽減し、精神的にも安定してトレードする為に、
トレードロジック・ルールを決めてその通りにだけトレードするのが適切に感じます。
また、余談ですが、
トレーダーは、太るか痩せるかどっちかになる傾向があるような傾向を感じます。
精神的に負担があるものなので、ストレスがくるんだと思います。
食べるか、食べないか…
いえいえ、できるだけ健康的に頑張りましょう!
トレード時のメンタルを学べる記事
- FX戦士くるみちゃん(ネット漫画)あらすじと読んだ感想
このFXマンガは、メチャメチャアドレナリンが出てるトレード状態がわかります。
反面教師として見ると、面白いです。
アドレナリンが出ないようにトレードするのが良いと思います。
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