資金管理ルールに関して
FXをはじめとする投資全般では「資金管理が一番重要」とよく言われています。
これには僕も一票入れたいです。
資金管理と堅苦しくいってもわかりにくいと思いますが、
ようは、
「投資(トレード)で資金が溶けて退場しなければいい」
ということと、
「仮にそのトレードで負けても(損切りになっても)生活自体がやっていける」
という範囲でトレードしていけばいいんだと考えています。
資金管理は重要だ!って一概に言っても負ける時は負けるし、
資金減るのはどんな状況でも悲しいものです。
「投資は余剰資金で!」って言われるものですが、
正直、余剰金なんて無いという感覚の方が現実的だと僕自身思っています。
(僕はかなり堅実な金銭感覚をしています(笑))
そういった状況、感覚の中で、
出来る限り資金が枯渇しないやり方(資金管理法)を選択していくのも大事だと思います。
FXをはじめとする投資は、
お金を莫大に増やしていける可能性が有る一方で、
下手をすると証拠金以上の損失を追証金として出してしまうリスクもあります。
出来る限りリスクを最小限におさめてトレードしていきたいところです。
僕個人が実践してきた資金管理手法と、
一般的に解説されているやり方を簡単に解説していきます。
資金管理法は様々あれど…
FXをはじめとした投資ジャンルでの資金管理法は色々やり方があります。
投資における資金管理でよく言われる事柄に、以下があります。
- 2%ルール
- バルサラの破産確率を意識したもの
- 損切りルールを実践する
1回のトレードにおいて、損失リスクを証拠金総額の2%に納めるというもの。
100万円の証拠金だとしたら、1トレード当たりの損切りを2万円以内に抑えるというもの。
著名な投資家アレキサンダーエルダー氏の著書「投資苑2」で解説されているもの。
ナウザー・バルサラという数学者が考案した理論で、
勝率と損益比率から資金が底をついて破産する確率を数値的に表したものです。
この理論に従って勝率・利幅の統計から1トレードあたりの資金量を決めていきましょう、というもの。
当たり前すぎる話ですが、トレードにおいてはロジック(ルール)通りトレードしてエントリーの根拠が失われたら損切りして仕切り直します。
損切りしないでポジション塩漬けにして戻りを待ち続けるのは、かなりリスキーです。
建玉価格に戻らないで、そのまま含み損が大きくなって強制ロスカット・リスクがあります。
2%ルールとは?
著名な投資家として様々な著書で有名なアレキサンダー・エルダー博士が、
著書「投資苑2」で2パーセントルールを提唱されています。
投資に使える資金(証拠金)全体の2パーセント以内に1トレードのリスクを抑えることで、
連敗によるドローダウンからの資金枯渇リスクをできるだけ小さくしたのがこの2%ルールとされています。
2%だとあまりに小さいので、「5%にしよう」等応用されていたりします。
(以前、記事にしたのは3%ルールでした。)
アレキサンダー・エルダー博士の著書には、「投資苑」(いわゆるパート1)もあります。
アレキサンダー・エルダー博士は現在もご存命で、
マエストロFXの佐野裕講師のメルマガ等でも度々御名が見られたりもします。
バルサラの破産確率とは?
バルサラの破産確率は、数学者ナウザー・バルサラ氏が考案した理論です。
勝率と1トレード当たりの損益比率から計算式に従って数値をだしていき、
その比率のトレードを繰り返していくと破産していくであろう確率をだしたものです。
以下のような表となります。(以下、画像クリックで拡大できます)
以下は、損益比部分を違った数字にしたものです。
(損益比率は、ペイオフレシオとも呼ばれたりします)
以下のように計算します。
- 勝率:勝トレード数 ÷ 総トレード数
- 損益率:平均利益(獲得PIPS) ÷ 平均損失(損切りPIPS)
勝率が高いトレードをし続けていても、損益率が低い内容を繰り返していくと、
トレードを繰り返すうちに破産に至る確率が高くなっていく、
というのがこの表からわかります。
このバルサラの破産確率に従って、
高勝率かつ損益比率の高い損小利大のトレードを目指すのが基本となります。
損切りルールを実践する
当たり前の話なんですが、損切りをしていかないとどこかでドカーンとやられます。
資金管理法の話と言えるか微妙ですが…
ポジションをエントリーして、
相場が思った方向と逆行して含み損になったら、
おもわず塩漬けして建値あたりに戻るのを待ってしまう行動がみられる場合があります。
(トレードの指針が薄い初心者時期に特にあります。)
これは確率的には価格が戻ることの方が多いのですが、
どこかのタイミングで価格が戻らずに、
含み損がドンドン増えて大きな損失となるパターンとなります。
損切りをしないで塩漬けにするのは、クセになります。
トレードで損失を出したくないという人間の本能的な部分でもあるので。
なので、
大切な資金を守ってトレード成績を安定させる為にも、
トレードロジック通りにルールに従って利益確定と損切りをしていくが大事だなと思います。
まず10万円を20万円にしていくことで
僕がおすすめするやり方で、「まず10万円を20万円にする」方法がおすすめです。
- 「まず10万円を20万円にする」
- ロット数を少し上げて「20万円を40万円にする」
- 更にロット数を少し上げて「40万円を80万円にする」
- 更にロット数を少し上げて「80万円を160万円にする」
- 最初に入金した証拠金を出金し、経済的リスクをなくしてトレードをしていく
- 上記を繰り返し
このやり方をそのままやっていると、お金を増やすのにとても時間がかかります。
ただ、資金をドカーンと減らすリスクは少ないです。
(途中で「勝てる!」と確信したら資金を増やしてもいいとは思いますが。)
これは黎明期の僕に素敵なアドバイスをくれた師匠的トレーダーの言われたことです。
これは確かにそうだなぁ、と思いましたし。
10万円は、
FXをやっていくのに証拠金として入金していく最低ラインかなと思いますし、
為替相場で命を削って闘っていくのに、必要最低限の資金と思います。
逆に言うと、
10万円くらいはFXに使える余剰金として用意できる状況が必要だと思います。
そこからある程度増やしていくには、かなりの期間がかかると思いますが。
「余剰資金で投資する」の意味
よく「投資は余剰資金で」と言われたりします。
正直、余剰資金なんて無いというのが僕自身も思う感想です。
(大事なことなので、2回書きました。)
ただ、最初にFXや投資を始める資金を少なくしていくことで、
知識や経験が浅い時期にドカーンとお金を溶かすリスクを減らせると思います。
そりゃ資金が大きい方が、稼げるスピードも速いです。
ですが、資金が大きいと、溶かすスピードも速いわけです。
そういった部分で、
日常的な生活をやっていけるお金を残して投資資金を使っていくのがいいと思います。
トレードのやり方次第でリスクの取り方も変わるけど…
FXは価格が上がるか下がるかで利益が取れるシンプルな投資ジャンルです。
シンプルだからこそ、取り組みやすい投資ジャンルですし、
例えばハイレバでスキャルピング等の短期トレードをしていけば、
仮に初心者トレーダーだとしても、
短期間限定なら利益を上げられる可能性は高いと思います。
ただ、短期間限定ならともなく、
「利益を出し続ける」のはなかなか難しい部分があります。
利益を出し続けられるように、
成績が安定すべくトレードロジック・ルールを導入していきますが、
トレードで取るリスクを限定させればさせるほど、リターンも小さくはなります。
安定を取るか、ハイリスクハイリターンを取るか…
(長期的にみたら安定を目指す方がベターだと思います)
ただ、
リスクを大きく取るからこそ、大きなリターンを得られる現実もあるわけで。
(FXではないですが、2017年の仮想通貨相場等はまさに勝負タイミングでしたし)
そして、
知識や経験、トレードスキルがあるトレードが取るリスクと、
まだ知識や経験も乏しい時期に取るリスクでは、かなり違いを感じます。
FX及び投資を長期的にじっくりと実践していくのであれば、
成績が安定していき、
資金が順調に増えていくようなやり方を実践するのが無難に思います。
その後の個人的な考え(2023年9月現在)
FXはお金を増やす為にやってるわけで。
資金管理を徹底しすぎるあまり、
あんまりチマチマ少額でやり続けていくのも、
モチベーション的に難しいのが正直なところ。
というわけで、
2023年9月現在の僕の考えとしては、
少額資金の時は、
「海外FXブローカーを使ってハイレバでトレードして、短期間で利幅を取るのも手だな」
と考えています。
(※あくまで、既にトレード成績が安定してる前提で。)
海外FXブローカーだと、
ハイレバが可能なので少額である程度のロット数でトレード可能なので。
使える資金量の一部を入金して、
ハイレバでトレードしていくのも手だな、と。
入金している証拠金額が少ないほど、精神的負担も軽くなると思いますし。
使える資金量が大きくなってきたら、
通常の%での資金管理にしていくのが流れとしていいか、と。
まず、リスクを取って資金を増やし、
その後に、%でトレードしていく、と。
そんな考えに至ってます。
(ハイレバでトレードすると、損切時の溶かすのも大きいですが。要注意。)
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