投資分野でよく聞かれる言葉で「アノマリー(Anomaly)」「アノマリー現象」があります。
「アノマリー」という言葉自体の意味は、
ある法則・理論からみて異常であったり、説明できない事象や個体等を指します。
理論的に説明できないけれど規則的に起こるような事態や状況をさしていて、
謎だけど何故かそうなる、みたいな状態を指してアノマリーということが多いです。
wikipediaによると…
「アノマリー」
科学的常識原則からは説明できない逸脱、偏差を起こした現象を含む。
すでに説明できるようになった現象でも、アノマリーあるいは異常という名称がそのまま残ったものも多い。
とのことです。
「アノマリー」という言葉自体は、世の中で一般的に使われるものです。
近い言葉の意味として「都市伝説」があると思います。
(こちらはよりアバウトな雰囲気の言葉になりますが)
アノマリーとされる現象は、一般生活の中でも色々と起こるとされています。
そして、
FXや株式投資等の投資ジャンルでも、様々なアノマリー現象が起こるとされています。
多くの市場参加者・投資家が意識しているアノマリー現象であれば、
よりそうなっていく意向が市場で高まる傾向にあることもわかります。
(集団心理の表れがチャートを形成していくわけですし)
投資FXにおけるアノマリー現象を簡単に解説していきます。
投資におけるアノマリー現象とは?
投資におけるアノマリー現象とは、一定期間の値動きに現れる顕著な傾向だったり、
何らかの兆候における相場の顕著な傾向がある場合を指します。
不思議と、「何かが起こると相場がこうなる」という状況が起こり得ます。
多くの市場参加者が意識しているアノマリー現象であれば、
その現象の前触れが起こった時などに相場に少し影響が出だしたりもします。
そういった部分を知っておくことで、
より迅速に相場の変化に対応することができると思います。
何故アノマリーが起こるのか?
アノマリー現象が起こる理由は、
個別具体的なアノマリー現象の内容を見ていくと
うっすらと理解することもできたりすることもあります。
ただ、
あまり明確に理由がわからないからこそアノマリーとされています。
そこんとこ、ヨロシクってことで!
FXのアノマリーを知るには
FXや投資関係のアノマリーを知るには、
インターネット上での個人投資家達の発信を見ていくのがわかりやすいです。
FXトレーダーのメルマガやらでも、該当の時期に話題にされることが多いです。
また、
当ブログ記事の次の「アノマリー例」でも記載していきます。
投資におけるアノマリー例
以下は、投資ジャンルにおける有名なアノマリーです。
思い出したら足していきたいと思います。
- セルインメイ(Sell in May)
- ジブリの日には相場が荒れる
- ゴトー日
- 新月、満月の日は相場の転換期に
- WEB BOT(クリフハイ氏の情報)
- ユーロ新加盟国がある年の傾向
- などなど… (他にもたくさん)
「Sell in May, and go away; don’t come back until St Leger day. 」
「5月に売ってLeger day(9月第2土曜日)まで戻って来るな」
5月は売り場である、というアノマリーというか相場の格言。
6月から9月までは調整期で下降トレンドになりやすいというアノマリーもあり、
そういう部分からも5月に売って決済しておくといいよ、的なもの。
主に株式投資でよく言われるアノマリー。
テレビでジブリ映画(アニメ)が放映される日には、相場が荒れることが多いとされるアノマリー。
ジブリ映画は「金曜ロードショー」で放映されることが多く、
毎月第1金曜日は米国雇用統計発表の日でもあり、ボラティリティが大きいことが多いのも影響しています。
5や10のつく日付の日(ゴトー日)には、相場が円安になりやすいというアノマリー。
日本の輸入企業が海外取引先への支払いをドル建てで決済する場合が多く、その決済日がゴトー日にされている場合が多いため。
(円を売ってドルを買うので円安になりやすい)
「満月・新月の日が変化日になりやすい」
月の引力が最も高くなる満月の日には、地球上の出来事の様々な事柄が影響を受けるとされています。
元マイクロソフト・エンジニアの「クリフ・ハイ」氏が開発した相場予測マシン「WEB BOT」による予言です。
仮想通貨の値動きに関して発信されているものが、的中率高いと話題になりました。
アメリカで有料配信されています。
ユーロ圏に新加入した国のリバランスで、ユーロ買いが強まる場合がある。
ただ、一時期が明けると利食いが優勢となる傾向も。
アノマリーは細かいものを言い出すときりがないので、この辺で…
また、以下の記事で季節ごとのアノマリーをまとめています。
参照:FX為替相場に影響を与える季節要因アノマリー(月イベント日時)
アノマリーや相場に影響を与える要因は、わかっておくと有利ですね。
コメント
市場参加者の多くが意識しているアノマリーがあると、売買の中で多くのトレーダーの判断要素の一因となり、実際にアノマリーの通りになっていく場合が確かにあります。
もしくはアノマリーの反対方向に価格が進みにくい要素となっていったり。
アノマリーはトレードをやっていくうえで、知っておいて損は無い情報だと思います。
とはいえ、あまりにも意識しすぎて機会損失にならないように注意も必要ですが!
2022年現在、ロシアがウクライナに侵攻している戦争時ですが、
今回は円安方向に動いていて、ドル円は上昇しています。
円が世界的に売られやすくなった傾向によるものと考えられます。
逆に、
相変わらずドル、また金・銀は戦争発生時に避難通貨として買われやすい傾向が継続しています。
このように、
アノマリーも必ずその通りになるわけではないので、
あくまで傾向として捉えておきます。
フィボナッチ数自体も、ある意味アノマリーだと思いまして。
フィボナッチ数があるところが、相場でもレジサポとして機能しやすい傾向はお馴染みですが。
アノマリーも知っておくと、
トレード要素として使えるかもですね。