FXトレードをやるにあたり、「どのFX業者を使用するか」が最初に課題になります。
FXは外国為替の価格変動を狙って、価格差異の中で利益を狙っていくもので、
個人投資家と外国為替取引の仲介となるFX業者は、
基本的にはスプレッドと呼ばれる売買の価格差を手数料として利益を取ります。
なので、
個人投資家はできるだけ狭いスプレッドのFX業者で取引する方が基本的に有利になります。
※スプレッドが狭いのも重要ですが、それ以外の項目も必須理解で。
初心者がこれからFXを始める時にFX業者を選択する際、
以下のような選択肢の流れがあります。
- 普通に日本国内のFX業者で口座開設してはじめる。
- レバレッジの高さとボーナスを求めて海外FX業者を使う。
- 日本国内と海外FX業者と両方試してみる。
全くの初心者から始める場合は、無難に日本国内のFX業者から使うのが無難だと思います。
(いきなり海外FX業者を使うより心理的にもサポート的にも安心なので。)
日本国内のFX業者であれば、ある程度スプレッドの狭いFX業者が選択できます。
日本国内のFX業者でも、スプレッドが広い業者もあります。
そもそもFX業者の「スプレッド」とは?
そもそも「スプレッド」とは何?という話なんですが…
FXトレードにおける、買い(Buy)と売り(Sell)の価格差がスプレッドになります。
このスプレッドの広さは、FX業者ごとにそれぞれが適宜設定しています。
Meta Trader4のチャートで見た時には、以下の部分でスプレッドが確認できます。
(以下の画像クリックで拡大できます。)
買い(Buy)と売り(Sell)の価格差がスプレッドになります。
上記のドル円チャートの場合は、0.5pipsがスレッドとして設定されている状況です。
このスプレッドはFX業者ごとに違うだけでなく、
時間帯や相場状況によって同一のFX業者の中でも広くなったりする場合があります。
(変動スプレッド制と言います。経済指標発表時や急激なボラが発生した際等に適用されやすい。)
以下の画像は、外為オンラインの相場価格表示です。(画像クリックで拡大できます。)
上記の外為オンラインの場合、ドル円は買いなら110.77で買え、売りなら110.76で売れます。
ようはドル円を買った(売った)瞬間に、1PIPS(0.01銭)マイナスの状態からポジションスタートするわけです。
このトレーダーがポジション取った際のスプレッドによるマイナス分は、
基本的に利用しているFX業者の利益(手数料代わり)と考えられています。
(海外FX業者の中には、スプレッドの他の取引手数料がかかるFX業者やトレードコースも存在します。)
狭いスプレッドのFX業者比較
それでは比較的人気のあるFX業者のスプレッド状況を比較していきます。
当記事で記載しているFX業者は全て、人気で利用者も多くおすすめできるものです。
利用者が多い人気のFX業者は、当然ながらサービスも充実していて、
取引環境も企業運営状況も安定していることが理由です。
更にスプレッドが狭くてトレーダーに有利だと、いいですね。
以下は日本国内のFX業者のスプレッド比較です。(表示スプレッドは、基本的な数値です。)
- ヒロセ通商
- ドル円スプレッド:0.3PIPS
- ユーロ円スプレッド:0.5PIPS
- ポンド円スプレッド:1.3PIPS
- ユーロドルスプレッド:0.4PIPS
- ポンドドルスプレッド:1.0PIPS
- DMM.com FX
- ドル円スプレッド:0.3PIPS
- ユーロ円スプレッド:0.5PIPS
- ポンド円スプレッド:1.0PIPS
- ユーロドルスプレッド:0.4PIPS
- ポンドドルスプレッド:1.0PIPS
- GMOクリック証券-FXネオ
- ドル円スプレッド:0.3PIPS
- ユーロ円スプレッド:0.5PIPS
- ポンド円スプレッド:1.0PIPS
- ユーロドルスプレッド:0.4PIPS
- ポンドドルスプレッド:1.0PIPS
- SBI FXトレード
- ドル円スプレッド:0.27PIPS
- ユーロ円スプレッド:0.395PIPS
- ポンド円スプレッド:0.89PIPS
- ユーロドルスプレッド:0.48PIPS
- ポンドドルスプレッド:1.49PIPS
- 外為ジャパンFX
- ドル円スプレッド:0.3PIPS
- ユーロ円スプレッド:0.5PIPS
- ポンド円スプレッド:1.0PIPS
- ユーロドルスプレッド:0.4PIPS
- ポンドドルスプレッド:1.0PIPS
- 外為オンライン
- ドル円スプレッド:1PIPS
- ユーロ円スプレッド:2PIPS
- ポンド円スプレッド:3PIPS
- ユーロドルスプレッド:1PIPS
- ポンドドルスプレッド:3PIPS
ヒロセ通商の個人的評価:
全体的に取引ツールの安定度高いヒロセ通商。
スプレッドも狭く安定。ベテラントレーダーに愛用者多い。
スリップページは若干発生する印象。
1000通貨単位からトレード可能。
冷凍食品プレゼント等のちょっと嬉しい楽しいキャンペーン多い。
DMM.comの個人的評価:
DMMの圧倒的資金力とPR展開で、多数のユーザー数を獲得しているFX業者。
取引ツールも安定している。
若干のスリップページもある印象。
GMOクリック証券-FXネオの個人的評価:
全体的に安定度の高い国内FX業者。個人的にもおすすめできる。
取引ツール「はっちゅう君」は、使いやすいと評判。
※100万1通貨から1000万通貨までの取引注文コース「SUPER DEALERS’ ZONE」については変動制スプレッド(通常より若干広い)
SBI FXトレードの個人的評価:
ドル円0.27PIPS等のクロス円のスプレッドは業界最狭レベル。
100万通貨以上はスプレッド少し広くなったり、変動制になったりで現実的。
最近はテレビCMも打って積極的にPR展開して拡大中。
玄人向けの個人投資家好みのしっかりした印象。
スリップページはまぁ少しは発生する印象。
外為ジャパンFXの個人的評価:
スプレッドも他社と同様に安定的に狭い。1000通貨からトレード可能。
個人的には名前が好き。ジャパンって入ってるし。
外為オンラインの個人的評価:
スリップページが本当に少なく安定(強固)
かつての定番人気FX業者で、元AKB48の大島優子がCMキャラクター。
2009年頃よりはスプレッド狭くなったが、頑固にドル円スプレッド1PIPSを継続中。
2009年頃の僕がFXはじめた初期にずっと使っていたFX業者で愛着あり。
参照:外為オンライン実践セミナーに参加した感想と評判
日本国内のFX業者のスプレッドを比較した時に、
人気のFX業者の多くは「ドル円 0.3PIPS」程度のスプレッドを表示してることがわかります。
(ユーザー獲得の企業競争によるものだと思います。)
ただいつもドル円で0.3PIPSスプレッドで約定できるわけでなく、
手動での成行注文だとスリップページが若干発生することが多いです。
(それでも充分スプレッド狭いと思いますが。)
スリップページの発生する状況や取引ツールの安定性も含めて、
長期的に使用するFX業者を決定していくのが大事です。
以下は人気の海外FX業者のスプレッド比較となります。
- XM(エックスエム)
- ドル円スプレッド:1.8PIPS
- ユーロ円スプレッド:2.6PIPS
- ポンド円スプレッド:3.5PIPS
- ユーロドルスプレッド:1.6PIPS
- ポンドドルスプレッド:2.5PIPS
- Gem Forex
- ドル円スプレッド:1.2PIPS
- ユーロ円スプレッド:1.5PIPS
- ポンド円スプレッド:2.1PIPS
- ユーロドルスプレッド:1.2PIPS
- ポンドドルスプレッド:2.5PIPS
- Titan FX
- ドル円スプレッド:1.33PIPS
- ユーロ円スプレッド:1.74PIPS
- ポンド円スプレッド:2.45PIPS
- ユーロドルスプレッド:1.2PIPS
- ポンドドルスプレッド:1.57PIPS
- FXDD(エフエックスディーディー)
- ドル円スプレッド:1.94PIPS
- ユーロ円スプレッド:3.04PIPS
- ポンド円スプレッド:3.93PIPS
- ユーロドルスプレッド:1.95PIPS
- ポンドドルスプレッド:2.2PIPS
※上記スプレッドはスタンダード口座でのもの。
(XM Zero口座の利用はスプレッド狭いが取引手数料かかる)
XMの個人的評価:
海外FX業者として日本で人気のXMは、キャンペーンが強い。
入金キャッシュバックとかあるので、お得感もあり使いやすい。
参照:XM(海外FX業者)口座開設やり方と初心者のはじめ方
※上記スプレッドはオールインワン口座でのもの。
(ノースプレッド口座の利用は、更に狭いスプレッドが利用できるが、利用条件有り。)
「※当社は変動スプレッドとなりますので、あくまでも参考値としてお取引のご参考にして下さい。」の表示有り。
Gem Forexの個人的評価:
Gem Forexもキャンペーンが強い海外FX業者。
スタンダードなオールインワン口座でもスプレッド狭めに設定されています。
参照:Gem Forex(海外FX口座開設業者)入金100%ボーナスキャンペーンはおすすめ
※上記スプレッドはスタンダード口座でのもの。
「Titan FXでは、主要取引通貨で業界最狭スプレッドでお取引頂けます。」とのこと。実際狭い。
Titan FXの個人的評価:スプレッド狭めでなかなかいいと思います。
※※上記スプレッドはスタンダード口座でのもの。
FXDDの個人的評価:スプレッドは若干広め。
キャンペーンも無く厳しいが、強いトレーダーが使ってたりするので、今後使われる理由を探っていきたい。
まとめると、
日本国内FX業者はスプレッド狭くて使いやすいが、レバレッジ適用等の制限が強い。
海外FX業者はスプレッドが広めだが、キャンペーンが強く最大適用レバレッジがとかなり大きい。
また、海外FX業者の多くはMT4をそのままトレードで使えるメリットもある。
スリップページと使いやすさも考慮する
注文時に発生する価格の滑り(スリップページ)は、多くのFX業者で発生します。
経済指標発表時のボラティリティが異常に高い状況でのスリップはもちろん、
FX業者によっては日常的にチョイチョイ滑って約定していくこともあるので、
そういった部分の取引ツールの約定率・使いやすさも考慮していくのが重要。
指値・逆指値注文(OCO)を使っていくのも有効。
海外FX業者も狭いスプレッドコースを選択できるが…
海外FX業者は適用最大レバレッジを巨大な数値で使用することもできるが、
(最大800倍のレバレッジが可能な海外FX業者も存在する。)
スプレッドは日本国内FX業者に比べて若干広め。
狭いスプレッドの口座コースを選択できる海外FX業者も多いが、
取引手数料が掛かったり何らかの制限があることが多い。
基本的に海外FX業者を使用する際には、スプレッドは広いものという認識の方が自然かと思う。
FX業者はまず使ってみることで
スプレッドが狭いFX業者を選択することは、トレーダーにとって最初の課題。
スプレッドが広いFX業者を使ってしまうと、
それだけでトレードの利益が余分なスプレッド分削られてしまうからです。
ただ、スプレッドの基本表示が狭くても、
スリップページしまくるのも元も子もないので、
きちんと取引ツールが安定しているFX業者を選択していくのが重要。
まずは、
知名度があって企業規模が大きく、利用者が多い信用度高いFX業者をまず使ってみるのがおすすめです。
みんなが使ってるFX業者であれば、無難なので。
自分なりに優先順位つけていき、その中で使いやすいと思うFX業者を選択していけばいいかと思います。
FX口座開設業者関連の記事まとめ
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- 海外FX業者口座開設キャッシュバックボーナスおすすめ会社解説
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日本国内のFX業者をまとめた記事です。
海外FX業者をまとめた記事です。
MT4が使える日本国内FX業者でも、スプレッド狭い業者があります。
基本的なスプレッド表記はあるものの、なんだかんだで変動スプレッド制のFX業者に関して解説した記事です。
FX業者におけるスプレッドの意味や現状を解説しつつ、FX業者のおすすめも掲載。
コメント
FX業者のスプレッドは、日本国内業者が有利なのはよくわかりました。
私はDMMを使っていますが、他の会社も試してみる価値はありそうでしょうか。
この記事を拝見しまして、ヒロセ通称やGMOクリック証券もよさそうだなと感じました。
山本さん、コメントありがとうございます!
この記事で紹介しているFX業者は、どこもスプレッドも狭くて良心的な業者なので、
試してみる価値はあると思いますよ。
DMM.COMもサービスも広告も力を入れている企業なので、いいと思いますが!