FXで損切りトレードをすると、その後しばらく精神的に負けやすくなります。
これは統計学的に証明されています。(個人的妄想含む)
なんですが、
損切りトレードになると資金が減るので、
当然に精神的も大なり小なりのダメージを負うはずです。
その精神的なダメージが、次のトレードの判断を鈍らせてしまうわけですね。
人間の中に本能的に備わっている「破滅願望」がそうさせるんだと思っています。
損切りで損失を確定したことを受け入れられない自分がいて、
その損失を早く取り返したい気持ちからルール破り、無茶なトレードをやりだし、
精神的に冷静でないので含み損がいつも以上に辛くて根拠の薄い損切りや利確を繰り返し、
損失分を少し取り返したのみでは満足できなくなり、
繰り返しの損切りからメンタル崩壊して、本能的に備わっている破滅願望が爆発するわけです。
「もうどうなってもいい!」
トレーダーとしては危険すぎるこの感情、この感覚、身に覚えはありませんか?
僕は何度も何度も経験してきました。
参照:FX連敗でメンタル崩壊し自暴自棄プロセス
(メンタル崩壊してしまうと、どんな実力派ベテラントレーダーでもうまくいかないはずです。休むしかない。)
このメンタル崩壊からの自暴自棄トレードをしていく精神的要因を、
「破滅願望」からくるものだと個人的に考えています。
破滅願望は、誰にだってある!?
トレードで滅茶苦茶負けて精神的にズタボロになって、
もうイチかバチかどうにでもなれ的な感情でハイリスクトレードをした経験は、
トレーダーであれば誰しも無きにしも非ずだと思います。
僕は何度も経験してきました。
(この状態を精神崩壊からの「破滅願望全開状態」と個人的に呼んでます。)
で、
更に負けまくって資金を溶かしまくって、
敗北を認めて残資金を出金依頼した時に、
ようやく精神的な安堵感を感じた経験があります。
破滅したんで、精神的に落ち着いたわけです。
相場から退場することで、安堵感を感じる人は多いはずです。
しかし、大事なお金を溶かして時間と労力も無駄にした喪失感もでかいはず。
このトレードで負けてメンタル崩壊してからの「破滅願望」トレードは、
おそらく人間誰しもが持っている本能的な部分だと思います。
損切りした後にメンタル崩壊に向かいだすと、
破滅願望が芽生えて無茶苦茶トレードやるリスク高いわけです。
精神的にクル損切をした後は、一旦トレードを休むのも手だと思います。
ルールで制御し、ルール通りトレードすることに慣れていく
メンタル崩壊からの破滅願望トレードをしない為には、
自分でトレード時のルールを決めて、そのルール通りに行うことを習慣づけるのが得策です。
(ここでいうルールは、トレードロジック・手法とは別の個人的なルールを指しています。)
例えば以下のようなルールです。
- 1日2回損切りになったら、トレードを休む
- エントリーしたらすぐに損切り設定を入れる
- OCOで利確・損切して、エントリーしたらチャートを見ない
(自分で決めたルール通りのトレードで利益が残ることを検証したうえで実践します)
心は鍛えるというよりも、慣れていく方が現実的だと思います。
それには、ルールを決めて自分のメンタルを制御するのが適切です。
感情が乱れる前に、乱れた場面を想定してルールを決めておきます。
心を落ち着かせて余裕を持った状態でトレードを
「人間には破滅願望があって、ストレスが大きくなると暴れだす」
こう理屈で知っておくだけでも、自己管理しやすくなると思います。
心に余裕がないと、ルールは守れないですし、
余裕をもってトレードできる環境づくりをすることがトレーダーにとって大事です。
「無理してやらない」これですね。
心理学的に「プロスペクト理論」で、
人間の本能はトレードに向かないことも証明されています。
損失を取り戻したい欲求は、相当強いわけです。
(それがプロスペクト理論)
だから、
超ハイリスクな無茶なトレードしてでも、損失を取り戻そうと躍起になる。
結果、大損。
近年はボラも低いし、精神的にきつくなりやすい為替相場です。
無理なく余裕を持った状態でトレードをしていきましょう。
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