海外FX業者では口座種類として、
「A-Book(NDD方式)」と「B-Book(DD方式)」があります。

どっちがどうとか色々な話がありますが個人的には…

「運営歴が長く安定している評判」があり、
「自分のトレードに有利になる条件(レバレッジ・キャンペーン・スプレッドなど)」があれば、
AでもBでもひとまずいいんじゃないか、と思っています。

この2つの口座種類の違いと選択方法を簡単にまとめていきます。

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海外FX業者は200倍とか500倍とかのハイレバレッジ口座が使用可能な魅力もあります。
初心者トレーダーは興味を惹かれる部分ですね。

海外FX業者は日本人トレーダーからすると透明性に不安を感じやすいものです。
まぁ、海外業者なんで日本国内と比べりゃそりゃそうですが…

「A-Book」「B-Book」の口座種類の違いも度々話題にでるので、
もしまだご存じでないなら理解して不安を取り除いておきましょう。

「A-Book」「B-Book」違い

海外FX業者における「A-Book」「B-Book」の口座種類の違いは以下です。

  • A-Book(NDD方式)
  • 口座の売買オーダーを、インターバンクに注文を流す口座タイプ。
    (FX業者は売買手数料を受けとる。)
    大きいロット数でのオーダーが約定しにくい場合がある。(スリップページ・滑りやすい)
    ゼロカットシステムができない。(追証金発生する)

  • B-Book(DD方式)
  • 相対取引(OTC)で口座の売買オーダーをインターバンクに流さない口座タイプ。
    (口座が損失を出した分がFX業者の利益になる。いわゆるノミ業者。)

senjo 為替相場という戦場
「A-Book」でも「B-Book」でも、我々トレーダーにとって生き残る為に利用していきます。

※NDD方式・DD方式とは…
「NDD方式(None Dealing Desk)」とは、
FX業者・為替ディーラーを介さないで取引する通信方式です。
FX業者はあくまでもトレーダーとカバー先となる金融機関を仲介する仕組み。
為替レートの透明性が確保された方式とされています。

対して「DD方式(Dealing Desk)」は、
相対取引、つまり投資家・トレーダーとFX業者が1対1で取引を行う方式です。
投資家のオーダー(注文)をいちいち金融機関に流すことなく、FX業者がのんでいきます。

 

基本的にはNDD方式かDD方式かで判断できますが、
同じ意味でも違う呼び方をされる場合もあります。

※表記方法が色々ある…
NDD方式は、更に完全にFX業者を経由しない「ECN方式」と、一旦FX業者を経由する「STP方式」の種類があります。

DD方式も同じ意味を表す表記で、OTC取引(相対取引)、MM(マーケットメーク)方式といった呼び方があります。

 

「A-Book」と「B-Book」どっちがいいのか?

この海外FX業者を使う際の「A-Book」と「B-Book」で、
どっちがトレーダーにとっていいのか?という部分ですが…

「そりゃA-Bookの方が透明性あっていいじゃん!!」
と、多くのブログとかで適当に書かれている傾向があります。

ですが、
B-Bookと言われているFX業者にも大きなメリットがあることもあります。

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以下、個人的な使い分けの考え方です。

  • A-Book(NDD方式)の考え方(注文をインターバンクに流すタイプ)
  • トレーダーの注文をきっちりとインターバンクに流しているので、手数料が結構発生する。
    大きいロット数のオーダーが約定しにくい(通りにくい・滑りやすい)場合がある。
    その代わりトレード自体に安心感がある。(FX業者によるストップ狩り等の心配薄い)

    → A-Bookは、大きいロット数のトレーダーが使うべき口座種類かと考えています。
    また、長期間ポジション保有するスイングトレーダーも適しているかと。

     

  • B-Book(DD方式)の考え方(注文をFX業者がのむタイプ)
  • オーダーは約定しやすい。(インターバンクの価格変動に影響受けにくい)
    B-Book業者は入金ボーナスキャンペーン等を大きくやっている傾向。

    → B-Bookは、ロット数の大きくないトレードには適していると考えています。オーダーも通りやすいですし。
    また、ボーナスキャンペーンをもらってハイレバ運用していくことで、リスク小さく利益を目指すこともできます。

     

まとめると…
ある程度大きいロット数でトレードするまでは、
そこまで気にしないでB-Book口座を使っても問題ないと考えています。

(あくまで僕個人的な見解です。)

1つのFX業者の中で種類を移されるらしい

※未確認都市伝説として…
「A-Book方式」と「B-Book方式」の口座種類は1つのFX業者の中でも使い分けられていて、
海外FX業者側に「ボタンひとつで口座種類を変えられる」という話を聞きました。

 
なので、
ある日突然ポジションが約定しにくくなったら、
「B-BookからA-Bookに口座種類をかえられた可能性」を考えてみるのもいいかと思います。

(あくまで聞いた話で、僕自身は未確認情報です。)

例えばA-Book方式のFX業者だとしても、
個人トレーダーの注文を毎回全ていちいちインターバンクに発注しているわけではないと思います。
(現実的に不可能)

ある程度まとまったオーダー状況を把握して、
FX業者自体の資金量確保の為に、
FX業者自体がインターバンクと取引している、という考え方が近いかと。

なので、
個人トレーダー云々というよりも、
FX業者側の資金調達の一環としてA-BOOKを採用してる、
みたいな感じの方が強いんじゃないか、と個人的には思ってます。

海外FX口座でマイナスになったら…

海外FX業者では、追証金がない「ゼロカットシステム」を採用している業者が多いです。

ただ、A-Book方式では基本的にこのゼロカットシステムが採用できないです。
(オーダーをインターバンクに流してるので、追証金が発生したらトレーダー側に請求される。)

※未確認都市伝説として…
ただ、海外FX業者では口座がマイナスになったら、
口座方式関係なくそのまま置いておいて新しい口座を作って使う流れがあります。
(A-Bookと謳っているFX業者でもマイナス口座から請求されることがないという都市伝説有り。 ということは… わかりますよね。)

 
ということで、
「基本的に海外FX業者だと追証はない」とされています。
(僕自身は未確認情報です。都市伝説として聞いてください。)

大きいロット数でのトレードをするのであれば…

日本在住のトレーダーであれば、大きいロット数でトレードして利益をだしていくと、
海外FX業者を使用しているとそもそも税金に注意する必要があります。

参照:海外FX業者と国内FX業者の税率比較と確定申告
(海外FX業者で利益が大きくなると、最大55%の税率となります。)

 
日本国内トレーダーであれば、「A-Book・B-Book」の口座種類もですが、
海外口座を使うことの税金部分に注意していく方が先決に個人的には感じています。

日本国内FX業者ではA-Book(NDD方式)はないのか?

結論を言うと、日本国内FX業者ではA-BOOK(NDD)方式のFX業者は無いです。

FXを規定している金融商品取引法に、
「金融商品市場及び外国金融商品市場によらないで行う取引」とあります。
つまりインターバンク(金融機関・大手銀行)での取引は行わない、ということです。

なので日本国内FX業者はB-Book(DD)方式と言えます。

ただ現在の日本国内FX業者は、かなりしっかりと運営されているように感じます。
(2000年代のFX黎明期から考えると、相当信用度高まったと思います。)

深く考えずに国内FX業者で利益を目指すのがわかりやすいと思います。

「A-Book」「B-Book」まとめ

海外FX業者の口座の種類は「A-Book(NDD方式)」と「B-Book(DD方式)」があり、
きこえとしてはA-Book方式の方が信用できてよさそうに感じますが、
最初はあんまり気にしないで、トレードコスパいい口座を使うのが良いかと思います。

fxgyosyasentaku FX業者の選択

成績安定してロット数上げていくときに検討したらよいかと思います。
もしくは出金制限がかかるのが怖いくらいの利益になってきたら。

そもそもそういう状況になってきたら、
税金部分で日本国内FX業者を使う方が無難という選択肢になる可能性も大です。
(僕はメイン口座は日本国内業者です。)

トレード利益が年間1000万円を超えるくらいまでは、
そこまで深く考えずに使っていっていいかと思います。
(税金部分は最初から気にしていきましょう。FX以外の収入も合算されての所得税率になるので!)

個人的に利用している主要な海外FX業者は…

僕が好んで利用している海外FX業者は、XM社とBigboss社です。

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