FX為替相場の値動きで「ある一定の傾向がある時間帯」が存在します。
その「ある一定の傾向がある時間帯」に着目して、
スキャルピングで短期売買するトレード手法のひとつを解説します。
今回は週頭の「月曜朝の窓埋め」値動きでのトレード方法を解説します。
相場での値動きの傾向は、けっこう現れます。(毎回必ずじゃないので、注意も必要)
スキャルピングで数PIPSの獲得だとしても、
勝率が高いと思われるところでのエントリーイグジットは有効です。
FXはレバレッジを効かせることもできますし、
自分の必勝パターンをつくっていくことが大切です。
相場の値動きのクセは、大きな枠で長期足から見て判断していきますが、
ある一定の時間帯には独特の値動きのクセが出る場合があるので、
そういった部分も理解していくとトレードがスムーズになります。
相場状況的に大きく窓を開けることが減り、
また、窓が開いていても
FX業者のスプレッド開きで対策がかなりされているからです。
とはいえ、
相場状況的に大きく窓空きする場合もあり、
そういった際にはその日をかけての窓埋めトレードは可能と見ています。
(短期スキャルピングではなく、ある程度時間をかけて窓を埋める動きを取りに行く)
月曜朝には窓開け(GAP)するケースが多い
FXの取引がされている時間帯は平日になります。
土日は基本的には取引が止まっており、月曜の朝に取引再開されます。
(一部海外では土日も取引されていますが)
日本国内のFX業者の取引がはじまる月曜朝7時までの間に、
オセアニア市場等海外のマーケットが開いている場所の値動きにより、
先週末の終値よりも若干上下した価格からはじまることが多いです。
これにより、窓開け(GAP)の状態で相場がスタートする状態となります。
参照:FXにおける窓(ギャップ)とは?
先週終値より大きく高値超えてスタートした相場です。(画像は5分足)
先週終値に少し戻して下落してから横ばいレンジになりました。
その後上昇。
窓開け(GAP)した相場は、一旦元の価格に近づく習性があります。
多くの投資家が、この窓開けを狙って売買するためと言われています。
(「窓埋め」と言います。)
この窓埋めの特性を活かして、
スキャルピングで短時間で数ピプス獲得することが可能です。
以下のページの一番下に土日の相場価格を知ることができるサイトを記載しています。
参照:FX口座開設おすすめ会社と為替相場情報サイトまとめ
(一番下に「土日の海外相場状況確認」という項目があります)
月曜朝7時までの時間で、それまでの相場価格を確認していきます。
短時間での窓埋め値動きになるので、
本当にその時間帯にパソコンの前に張り付いている必要があります。
朝時間なのでスプレッドが通常よりも広い場合があり、
窓埋めの値動きがしっかりと起こらない場合はうまく利益を出せない場合もあります。
以下のような相場状況だとベストなトレードができます。(ドル円5分足チャート)
大きく下窓開けてスタートした後、すぐに価格が上昇しています。
一旦勢い失ってレンジ相場になった後、窓埋めに成功しています。
最初の窓空き方向への値動きでトレードし、
窓を完全に埋めそうな値動きだとしたら、
窓埋めまでの利幅を狙っていけるでしょう。
月曜朝の窓埋めスキャルピング手順
以下、簡単に実践手順です。
- 朝7時までに土日の海外相場状況を確認する
- 朝7時ちょうどに窓開け確認する
- 窓開けの状況みて短期トレードする
土日の海外為替相場価格を見れるサイト等で確認します。
窓開け価格の大体の予測が立てられます。
朝7時にリアルタイムでチャートを見ていきます。
ようはそれまでに起きて土日の為替相場チェックしてまってるわけです。
窓を埋める動きがあれば、トレードしていきます。
窓埋め方向に少し動いても、窓を完全に埋めずに窓が開いた方向に抜けていくこともあります。
(その場合は、抜けていった方向に価格は伸びやすい習性有り)
明確に窓と反対方向に抜けてしまったら、
損切りかトレード終了としていきます。
窓埋めスキャルピングの注意点
窓埋めの特性は、あくまでもよく起こるというものです。
毎回必ず起こりうるということではないです。
窓が開いたら、埋めてから価格は強いトレンド方向に向かう傾向があります。
あくまでも傾向です。
窓埋めと反対方向にかなり強いトレンドが出てるとも判断できます。
その状況を利用してトレードしていくこともできます。
また、
朝の時間帯はスプレッドが広がっている場合があります。
チャート形状のみを見て焦ってエントリーしたら、
相当なスプレッド幅で損失を出してしまうパターンに注意が必要です。
それらの点を注意して短期トレードしていきます。
土日に大きな経済ニュースが無いか要確認
月曜朝の窓開け狙いスキャルピングを実践する際には、
相場が閉まっている土日の時間帯に、為替相場チャートに影響を与える大きなニュースが無かったかを確認します。
大きな経済ニュースが起こっていると、
月曜朝のスタート価格が先週終値と大きく離れて始まり、
窓埋めの動きにならない場合も考えられます。
(強い一方的なトレンドが発生している可能性)
経済状況や市場状況をしっかりと確認してから実践していきます。
そして、狙い通りに動かなかった際の損切りも早めに実行していきましょう。
窓埋めスキャルピングはあくまでもおまけ
月曜朝の窓埋めスキャルピングは、高確率で数ピプスを獲得できます。
月曜のスタートから利益をあげられるのは気分的にいいものです。
トレードの勝ち癖をつけることもできますし、
数ピプスでもプラスからはじまると、精神的に楽に次のエントリーができます。
しかし、
この月曜窓埋めはあくまでも「おまけ」として考えることをおすすめします。
月曜朝7時前から早起きしてパソコンを開いて準備する必要がありますし、
数ピプスを獲得する為にその時間にあわせて生活するのであれば、
しっかりとチャートの勉強をしてトレードスキルを身に着け、
通常のトレードで大きく獲得できる実力をつける方が効率的だからです。
人生で大切なものは、時間です。
どのような時間を過ごしたかで大きく人生の意義が違ってきます。
FXトレードはあなたの人生の可能性を広げるものですが、
目先の少ない利益の為に大切な時間をたくさん使うのもよくないです。
人生のバランスを考えながらトレードに取り組みましょう。
窓は埋めるもの
窓開けした相場は「どこかのタイミングで窓埋めする」とされています。
長期間の過去検証をした場合、98%くらいの確率で窓を埋めていたという話を聞きました。
(いつまでに埋めるか、という期間は設定してない検証です)
以下のチャート画像でも、大きく下窓開けても埋めています。
一旦上昇して窓埋めしてから、下方向に向かって抜けています。
価格の窓を埋めたことで、
市場参加者の多くが新しくエントリーしやすくなったからとも言えます。
「窓は埋めるもの」と多くの市場参加者が考えていることが重要と言えます。
チャートの値動きは群衆心理の結晶
為替相場チャートの値動きは、まさに群集心理の結晶と言えます。
窓埋めをする特性は、月曜朝以外の他の場面でも見うけられます。
例えば指標発表時等も同様の動き方をします。
一方の方に一気に値動きしたとしたら、
ある程度まで動いたら何らかのきっかけ(レジサポラインやMA等)で、
一旦ある程度は元の価格の方に戻ろうとします。
そしてその後、再びトレンド方向に動き出すことが多いです。
月曜朝の窓埋めも指標発表時の値動きも、
通常の値動きのチャートパターンに近い感じで動くものです。
為替相場が動くのには、ひとつひとつ理由があります。
そういった理由をチャートを検証することで理解していきましょう。
どんどんチャートリーディング力がついてトレードの成績にも反映されていくと思います。
窓開け・窓埋めトレードの検証記事
- 2022年9月5日(月)トレードメモ(窓開け有り・米国カナダ休場)
ユーロ円・ユーロドルの窓開け・窓埋めが取れた相場。
コメント
月曜朝の窓開け窓埋めトレードは、近年窓開けの幅が狭くなってやりにくく鳴ってる状況ではあります。(2019年2月現在)
無理なく状況にあわせて、おまけくらいの感じで見ていくのがいいかもしれないです。
2022年現在、週明けの月曜朝にある程度の値幅で窓開けする場合は、
世界的なニュースがあったりする場合が多いので、
そういったニュースを理解したうえで、窓埋めを取りに行くのはアリだと思いってます。
その時々の相場状況に合わせて、環境認識しながらトレードを。