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ペナント・アセンディングトライアングル・ディセンディングトライアングル【FXチャートパターン手法】

ペナント・アセンディングトライアングル・ディセンディングトライアングル解説動画

FXトレードにおけるチャートパターンやプライスアクションの認識は、
知識として基本的な名称やウンチク部分を持っておくのも必要ですが、
「トレードに活用すべき方法」を理解しておくことが最重要です。

ロウソク足のプライスアクションに関してもその時々や人によって呼び名が違っていたり、
(例えばピンバーはトンカチと呼ばれたりもします)
チャートパターンの細かな名称を覚えていないベテラントレーダーも存在したりします。

ようは、
「相場がその形になったときにどうすべきか」を理解できていればいいからです。

今回取り上げるチャートパターン「ペナント」「トライアングル(三角保ち合い)」も、
細かく分類すれば色々あるところですが、
基本的なチャートパターンの形とトレードの考え方を理解していくのが大切です。

ペナントトライアングル手法
チャートパターンをトレードに活用する方法はシンプルに言えば、
「抜けた方向にトレードする」「高値もしくは安値越えでトレードする」ということになります。

それでは、どの価格になったら抜けたと判断するのか、そして、
どの高値もしくは安値を超えたらトレードしていくのか、という判断していく部分は、
チャートパターンやプライスアクションごとのトレード手法それぞれで異なるので、
FX商材等で解説されているトレード手法を学んだり、
自身でテクニカルダウ理論等を元にトレードルールを構築していきます。

チャートパターンやプライスアクションの名称や基本は頭に入れつつ、
チャートの原理原則部分を理解してトレードに活用していきます。

ペナントのチャートパターン

ペナントとトライアングルのチャートパターンはともに、
チャート上での価格の値動きが三角形をつくるものを指します。

チャート上での三角形の向きや角度によって値動きの意味を判断していきます。

ペナントとトライアングルのチャートパターンを総称して「三角保ち合い」とも呼びます。

呼び方はそれぞれ状況に応じていろいろあるのですが、
チャートパターンの形とトレード手法を理解していきましょう。

ペナントは、値動きが以下のような三角形をチャート上で形成します。
ペナントFX
高値と安値をそれぞれ切り下げ切り上げして値幅を狭めていくのが基本的なペナントです。
(「シンメトリカルトライアングル」とも呼びます。)

高値を抜けていくのか安値を抜けていくのか、
どちらに抜けていくかはペナントだけだと判断がつきません。
(それまでの値動き状況や長期足のトレンドを見ていきます)

ペナントを形成しているトレンドラインをロウソク足実体で抜けて、
更に直近の意識されている高値(もしくは安値)ブレイクで明確にトレード判断とするのが固いところです。

ペナントのトレンドラインブレイクのみだと、
ヒゲですぐに戻したり、ロウソク足実体で抜けても戻ってきたりします。

直近の意識されている高値もしくは安値抜けまで待たずに、
リスク先行で早めのトレードをしていくのであれば、
トレンド状況やレジスタンスサポートラインを判断できる相場分析力
なかなか求められるケースとなります。

また、
ストップロスとリミットの位置設定もうまく損小利大となるように設定していきます。

ペナントのチャートパターンを見つけたら、
「上昇か下降か、どっちかに抜けていくけどどっちに抜けたらどうするか?」
という姿勢でトレードシナリオを両方パターン描いておくといいと思います。

FXトレードは相場の動きを予想するのではなく、
相場の動きを見てロジック・ルールを当てはめて対応していくのがポイントです。

FXチャート上でのペナント

FXチャート上でのペナントが出現している例をいくつか挙げていきます。

以下はオージー円1時間足のペナントを上昇ブレイクした例です。
ペナント例

  1. ダウントレンドの調整上昇からペナント形成。
  2. 再下降するも直近の主要安値更新できず安値切り上げ。
  3. 上昇ピンバーが複数出現してペナントを上昇ブレイク。
  4. 一度意識されている高値で反応して下降も、20MA、50MAのゴールデンクロスで上昇
  5. トレンド反転してアップトレンドとなり上昇

上記の流れでペナントを上昇ブレイクしています。

以下はレンジ状態から徐々にペナントを形成したチャート例です。
ペナント例2

  1. ダウントレンドでの下降からレンジ形成
  2. 下抜け安値更新できず高値を更新
  3. ボラティリティ低下でペナント形成
  4. 安値のトレンドラインに沿って安値切り上げし、MAもゴールデンクロス
  5. 上記チャートでの赤丸部分でMA反応して上昇

ペナントが形成されると、短期寄りのMAが収束していきやすく、
MAが収束からゴールデンクロス(あるいはデッドクロス)で価格が一気に動きやすい傾向があります。

ペナントをブレイクする節目に当たる際には、
大口機関投資家等の投機筋が参入してきやすいポイントでもあるので、
騙しブレイクでストップ狩りをしていくこともあります。

以下はペナントブレイクが騙しとなって反転上昇した例です。
ポンドドルペナントブレイクだまし

  1. アップトレンドからレンジをつくってペナント形成
  2. ペナント先端で下に行ったと思ったら上にいってフラフラ
  3. ペナント下に騙しブレイク下降
  4. 安値のサポートラインを意識してヒゲ戻し
  5. 一気に直近高値越えして、調整下降戻し後上昇していく

ペナントの先すぼまりがきっかけとなって、
上下のトレンドラインを抜けてブレイクしていったが、
直近の安値を超えられずに反転上昇してしまった例です。
(ペナント形成前はアップトレンドなところに注目)

安値を試して下降したけど、結局下降圧力が弱く買い方に負けて上昇していったパターン。

下抜けと見せかけて下降し買い方のストップを買ってヒゲとなって、
そこから一気に上に向かう強烈な騙しブレイクとなります。

ストップロスを直近に置いている場合は狩られる可能性が高いですが、
勝率100%は現実的でなく、負けもありながらもトータルでプラスにするのがFX。

涙の数だけ強くなると信じて検証済みのトレードルールを継続していきましょう。

※あまりキレイなペナント例で無くてすいません

3つのペナント例をあげましたが、
意外とキレイなペナントが出てるものが全然無かったので、
タイミング見て例を追加していきます。

ペナントが出現するパターンで…

ペナントは、
エリオット波動理論の推進波4波、修正波2波で出現することが多い」と言われています。

ようは、
トレンドの終わり頃に出現しやすい傾向とされています。

ペナント完成後にトレンド継続方向に抜けた場合、
そのトレンド継続の勢いが怪しくなってきたと判断できます。
(当然例外あり。)

ペナントでのトレード手法

ペナントのチャートパターンが出現した際のトレード手法は、
ペナントのトレンドラインを上か下にロウソク足実体できちんと抜けて、
更に直近の意識される高値もしくは安値を抜けてからトレードしていくのがセオリーです。

ペナントをブレイクしただけでは、
トレンドラインブレイクが騙しとなって戻ってくることも多いからです。

(以下のチャートは、上記のペナント例でも出した騙しの例です)
ペナント騙し悲しい
これだけハードに騙しがあると、このペナントで新しくポジションとったトレードは厳しいです。

ペナントは「上か下どっちかに抜ける可能性が高い」チャートパターンなので、
長期足のトレンド方向や自身が実践しているトレードルールにあわせて
トレードシナリオを立てて予めポジション持つ方向を決めておき、
思惑通りにペナントブレイクしたらトレードしていくのがいいと思います。

以下はペナントのパターンが出た時のトレード手法例です。
ペナントトレード手法
まず、ダウントレンド最中に出現したペナントなので、売り目線。
(上昇したらトレード見送り)

20MAよりも下で価格が推移しているので、ペナント形成と共に20MAと価格の位置を注目。

以下の流れでトレードしていきます。

  1. ダウントレンド最中にペナント形成(売り目線)
  2. ペナント上のトレンドラインで反応してヒゲ戻しを確認(ペナント途中の陽線ピンバー)
  3. ペナント下のトレンドラインも価格が意識して抜けないのを確認
  4. ペナント先端部分で20MAに反応して上ヒゲ陽線出たのちに、包み足となって下落を確認
  5. 包み足が確認できた段階で売り。ストップは直近高値の赤線位置

上記のトレード例だと、
ペナントの下トレンドライン最初のロウソク足実体抜けで売りしてしまいそうですが、
できればトレード要素とできるプライスアクションが出現すると根拠が高まります。

20MAで反応して上ヒゲ陽線が出現し、次足で更に包み足が出現したことで
(1度下トレンドラインを実体で抜けている事実も重なって)
下降していく要素がかなり強まったと判断できる相場状況です。

トライアングル(三角保ち合い)のチャートパターン

ペナントがチャート上で三角形の旗の形をあらわすのに対して、
トライアングルはちょっと形と向きと比率が違った三角形のチャートパターンになります。

FXチャート上におけるトライアングルには、
「アセンディングトライアングル」「ディセンディングトライアングル」があります。

以下がアセンディングトライアングルとディセンディングトライアングルの形になります。
トライアングル例
アセンディングトライアングルとディセンディングトライアングルは、
それぞれラインの引かれる形が逆になったものと言えます。

アセンディングトライアングルでは高値、
ディセンディングトライアングルでは安値が、
それぞれ更新できずに止められており、
反対側の安値もしくは高値を切り上げて(切り下げて)詰めていくチャートパターンです。

トライアングルはそれぞれ上昇することも下降することもありますが、
何度も更新を止められた水平ラインの方を抜けていくと、
そこまでの反対側の価格の切り上げ(もしくは切り下げ)圧力が重なり、
ある程度大きく値動きしてブレイクしていく傾向が見受けられます。

FXチャート上でのトライアングル

アセンディングトライアングルとディセンディングトライアングルはともに、
チャート上で度々出現するチャートパターンのひとつです。

以下はFXチャート上でのアセンディングトライアングルの出現例です。
アセンディングトライアングル
アップトレンド途中に出現したアセンディングトライアングルはキレイです。
安値切り上げで20MAに反応して包み足出現して一気に上昇加速しています。

こういう場所でアセンディングトライアングルの形が出現するとわかりやすいです。

以下はFXチャート上でのディセンディングトライアングルの出現例です。
ディセンディングトライアングル例
アップトレンドから天井をつけて下降も、何度かサポートされた安値で戻してペナント下降。
ディセンディングトライアングルを形成して下抜け。
一旦調整戻しで上昇も水平線のサポートを意識して下降していった。
(実体が水平線サポートラインな部分に着目)

見た感じがわかりやすいチャートパターンで度々出現する形なので、
見逃さないように理解できるようにしておきましょう。

アセンディングトライアングル

アセンディングトライアングルのチャート上での出現例を更にあげていきます。

以下のアセンディングトライアングルもアップトレンド途中に出現したもの。
アセンディングトライアングルチャート例
水平線をブレイクして一気に上昇しています。

アセンディングトライアングルの形は水平線のラインを引き損じると、
ウェッジのチャートパターンと間違うこともあるので注意です。

以下はウェッジの方が適したような形で下落していった例です。
トライアングル騙しウェッジ
アセンディングトライアングルともいえそうな形状ですが、
高値に引けるレジスタンスラインが若干統一感が無く、
ウェッジの形が優勢となって角度が急な下落の方に動いていった相場です。

以下は、ダウントレンドからレンジをつくった相場で出現したアセンディングトライアングル例。
aセンディングトライアングルレンジで
出現する相場状況によって、ブレイクの流れも変わってくるわけです。

勝率100%はFXでは不可能なものなので、こういった騙しもシナリオのうちにいれてトレードしていきます。
トータルの成績でプラスになってお金を増やしてくのがFXです。

ディセンディングトライアングル

ディセンディングトライアングルも、ダウントレンドの途中で出現するとキレイです。

ディセンディングトライアングルのチャート上での出現例を更にあげていきます。
ディセンディングトライアングル下抜けブレイク
短期的な上昇から天井をつけて下降中に出現したディセンディングトライアングル。
何度も意識されたサポートラインで反発しながら値幅を縮小していく。

トレンドラインの先端で一度上に騙し抜けするも、
振りかぶって下抜けしていった相場。

このようにブレイクする際に一旦反対側に上げてから動いていくと、
より大きな値幅でのブレイクが期待できます。

これは反対側のブレイクが騙しとなって、
後から入ってきた本命の大口玉が一気に反対側にエントリーしたストップも狩って動いていくからです。
(今回の上記チャートではトレンドライン上抜けで入ったサポート下のストップも狩って下げた。)

ディセンディングトライアングルもアセンディングトライアングルと同様騙しもあります。
アセンディングトライアングルの反対の動きと認識していいと思います。

トライアングルでのトレード手法

トライアングルが出現した際のトレード手法ですが、
水平線ラインが引けることから判断は比較的やりやすいと思います。

以下はアセンディングトライアングルでの買いエントリー手法例です。
アセンディングトライアングルトレード手法例

  1. アップトレンド途中でのアセンディングトライアングルで買い待ち
  2. 20MA反応で包み足上昇で買いエントリー(1回目)
  3. (少し前の足で陰線下降ピンバー出るも、20MA反応上昇包み足で下降否定)

  4. 更に一度レジスタンスライン上抜けして戻し
  5. 下降否定の20MA反応で包み足でて買いエントリー(2回目)
  6. (ストップロスはそれぞれ安値の少し下に設置)

こういった手順でのトレード手法ができたりします。

利益確定はストップをあげていくか、上のレジサポまでをとるか、フィボナッチで次の主要値をだすか。

トレード手法はトータルで利益がでるか過去検証していき、
勝てると判断できたら実践に移していきます。

3回以上ラインを試した場合は、その方向に抜けやすい

トライアングルの形で、
3回以上高値(もしくは安値)を抜きに行って戻された場合、
それ以降で抜きに行っている方向に抜けることが多い傾向があります。

以下、何度もサポートを試して結局下抜けた例です。(画像クリックで拡大)
トライアングル 下抜け
ヒゲで3回以上安値を試していますが、結局MAに沿って下抜けしています。

3回以上安値を試して反発上昇しているが、
Wボトムにならずに高値を切り下げつつレンジになってることで、
買い圧力よりも売り圧力が強いと判断できる相場状況と言えます。

チャートパターンをマスターするFXトレード教材

様々なチャートパターンを理解してトレードできるようになれば、
トレードチャンスが増えて利益化の速度が加速していきます。

以下のFX教材は、様々なチャートパターンを利用した手法をマスターできます。

  • マエストロFX
  • 様々なロウソク足のプライスアクションやチャートパターンを基礎から学べる教材。
    毎週送られてくるリアルトレード動画で継続的にトレード学習できます。
    裁量トレードをやっていくのであれば、是非導入しておきたいFX教材です。

  • グランドセオリーFX
  • 裁量トレードスキルを達人レベルにするのに適したFX教材。
    裁量トレードの実力をつける教材として強力かつわかりやすいので、
    是非導入してインプットしておきたい教材です。

また、以下の記事で様々なチャートパターンをまとめています。

参照:FXチャートパターン種類と分析方法からプライスアクションを学ぶ

コメント

  1. 色んなチャートパターン名があるのですが、基本的には代表的なものだけ覚えておけばいいと思います。

    チャートパターンがでて、意識される高値安値を抜けた方向にトレードロジック通りルール通りトレードしていくと。
    そんな意識で良いかと思います。

    僕もFXはじめた初期に色んなチャートパターンの名称とかごっちゃになって迷ったので。
    チャートパターンが出現する相場上での意味を理解していくのが大事と思います。

  2. ペナントは、どっちに抜けるかわかりにくいのでトレード手法として用いるのが難しいチャートパターンと言われています。

    また、
    ペナントが出現する傾向として、
    「エリオット波動理論の推進波4波、修正波2波で出現することが多い」という部分があり、
    トレンド終盤で出現する傾向があるということから、
    そのトレンドが反転する可能性を見ていくパターンともいえます。

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