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ボリンジャーバンドFXでの見方使い方と期間設定方法解説

テクニカルインジケーターのボリンジャーバンドとは、
相場の標準偏差と正規分布に基づいたバンドをチャート上に表示させることで、
現在の相場状況がどれくらいのボラティリティが発生していて、
価格がどのくらいの位置にいるかを把握できるテクニカルインジケーターです。

チャート上でのビジュアル(見た目)的には、
真ん中のミドルラインに移動平均線(基本的な設定では20SMA)と、
その上下に値動きの幅を示す曲線(期間は選択できる)を加えた指標となります。

ボリンジャーバンドバナー

ボリンジャーバンドは1980年頃にジョン・A・ボリンジャー氏が考案したテクニカル指標です。
テクニカルの名称はボリンジャー氏の名前から。(そのまんまですが)

「価格は大部分の時間がバンドの中に収まる」という統計学を根拠に算出されています。

移動平均線以外のテクニカルインジケーターとしては、
最もポピュラーで多数のトレーダーに利用されているもののひとつです。

開発者ジョン・A・ボリンジャー氏は順張りのトレンド型として開発されましたが、
バンドの位置が価格の抵抗帯として捉えることもでき、
しっかりと相場の環境認識ができているのであれば、
トレンドの転換を捉える逆張りトレードの要素としても活用できます。

使えるようになるとかなり有効なテクニカルなので、
是非ボリンジャーバンドをマスターしていきましょう。

ボリンジャーバンドの概要と見方

ボリンジャーバンドをチャートの表示させた場合、
以下のようなチャート画面になります。

以下は期間設定21で偏差1(1σ)と偏差2(2σ)を表示させたチャート。
(チャート画像はクリックで拡大できます)
ボリンジャーバンド見方
上記のチャート画像を見ても、殆どの価格推移が±2σ圏内に収まっていることがわかります。

実際に為替相場を過去チャートから検証してみると、
ボリンジャーバンドの±2σの中に殆どの期間が収まって価格推移しています。

為替相場の値動きは、統計的に以下の確率状況とされています。

  • ボリンジャーバンドの±1σの範囲内に収まる確率:約68.3%
  • ボリンジャーバンドの±2σの範囲内に収まる確率:約95.5%
  • ボリンジャーバンドの±3σの範囲内に収まる確率:約99.7%

殆どの時間帯がボリンジャーバンドの±2σの中に収まる統計がでているわけです。

ボリンジャーバンドの±1σ、±2σ、±3σなどのラインは、
価格の抵抗値としても機能していきます。

(以下のチャート画像は、クリックで拡大できます)
ボリンジャーバンドσ抵抗線
±1σ、±2σのバンドを表示させているチャート画像です。
赤マル部分等で価格が反転したり意識しているのがわかります。

ボリンジャーバンドのバンドを表示させることで、
明確なレジスタンス、サポートラインだけではなく、
チャート上で価格と同時に動く抵抗値を認識することができます。

このボリンジャーバンドのラインがわかることで、
トレードにおける更なるチャート分析根拠を増やしていくことができます。

また、
ボリンジャーバンドを表示させてレンジ相場とトレンド相場を見ると、
以下のような傾向を掴むこともできます。

  • レンジ相場での±2σタッチは反発してミドルラインを越えやすい
  • トレンド相場では±1σがサポートラインになりやすい
  • ±3σにタッチしたら一旦反発しやすい

こういったボリンジャーバンドと価格の傾向を掴んでおくことで、
トレード根拠を更に強固にしていくことが可能になります。

ボリンジャーバンドで相場のボラティリティを見る

ボリンジャーバンドの収縮と拡大は、相場のボラティリティの大きさを表します。

以下のチャート画像は、レンジ相場から下抜け下降する様子です。
(チャート画像はクリックで拡大できます)
ボリンジャーバンドボラティリティ
バンドが収縮したところから価格が下抜けしていくにつれ、
ボリンジャーバンドも上下に一気に拡大しているのがわかります。
(その後、上のバンドは下向きになり、並行に近くなります)

価格の変動幅が大きくなると、ボリンジャーバンドも拡大していくわけです。

バンドの幅が上下に拡大するタイミングでトレンド方向にエントリーすれば、
高い確率で含み益が上がっていくトレードとできる可能性があります。

更に、バンドが収縮した状態の低ボラ相場の時は、
ミドルラインMA(20MA)付近を価格が取り巻くように上下しますが、
(20MAが横ばいの時は、価格が20MA付近に戻る習性があると言える)
バンドが上下に拡大してボラティリティが大きくなると、
一旦ミドルラインと価格が離れて乖離していく傾向になります。

その後、ミドルラインMAと価格の乖離が進むと、
その後更にトレンド方向に価格が進んでいくとしても、
一旦ミドルラインMA側に価格が戻る習性もあります。
(押し戻しでミドルラインMA側へ)

ボリンジャーバンドは相場がレンジとトレンドを繰り返すように、
バンド収縮と拡大を繰り返してチャート上で形成されていきます。

ボリンジャーバンドMT4での設定方法と期間設定

MT4(Meta Trader4)でのボリンジャーバンドの設定方法を簡単に解説します。
(以下の解説画像はクリックで拡大できます)

  1. MT4の「挿入」部分より「Bollinger Bandsを選択
  2. mt4ボリンジャーバンド
    上記の「挿入」→「インディケーター」→「トレンド」→「Bollinger Bands」と選択します。

  3. パラメーター設定をしていく
  4. ボリンジャーバンドMT4設定
    上記の設定画面でボリンジャーバンドのパラメーター設定をしていきます。

    主に設定すべき箇所は以下になります。

    • 期間:ボリンジャーバンドを算出させる期間
    • デフォルトでは20ですが、個人的にはフィボナッチ数の「21」を推奨します。

    • 偏差:バンドのσを指定
    • 1σ、2σ、3σと3バンド表示させる場合は、この数値を変えて3回ボリンジャーバンドを設定します。

    • スタイル:バンド線の色と線種と太さを指定
    • お好みで。他のラインと区別できる色だといいかもです。

    以下の「表示選択」箇所は、バンドを表示させる時間足を指定できます。
    ボリンジャーバンド設定2
    基本的には「すべての時間足に表示」でいいかと思います。

    期間21、偏差2で表示させると、以下のチャート表示となります。
    ボリンジャーバンド表示
    これに必要に応じて他のバンド偏差も足していきます。

  5. 1σと3σを追加してミドルラインに色をつける
  6. 2σのみでなく、他のバンドも追加します。
    ボリンジャーバンド設定3
    上記の赤枠部分を変更し、1σバンドも追加します。色は水色を選択。

    以下のように1σと2σが表示されました。
    ボリンジャーバンドMT4設定

    同じ要領で3σバンドも表示させます。
    ボリンジャーバンド設定5

    ミドルラインMAがバンドと同系色で見にくいので、目立つ赤色に変更してみます。
    移動平均線を表示させて色の区別をしていきます。

    以下のように目立つ赤色で21MAを挿入していきます。
    FXMA

    ミドルラインが赤色で目立つチャートになりました。
    ボリンジャーバンド表示2

    これでボリンジャーバンドのMT4表示は完了となります。

期間と偏差の設定

ボリンジャーバンドの設定には「期間」と「偏差」の設定がポイントになります。

「期間」設定は大きくすればするほど、バンドの広がる幅が大きくなります。

期間設定MT4でのデフォルトでは20に設定されており、
デイトレードではそのまま20期間や21あたりがおすすめです。

期間設定は、あまり大きくしすぎない数字が好ましいです。
(大きくしすぎるとバンドのポイント間が大きくなり、短期トレードに向かなくなる)

ボリンジャーバンドの偏差は、3σまで表示させればチャート分析に充分かと思います。

3σにタッチした価格は「異常価格」と形容されることもあり、
かなり極端に突出した値動きとみなされるので、
価格が3σにタッチした後、一旦反発することが多くみられます。

トレードスタイルに合わせて設定していきますが、
基本的な設定が多くのトレーダーに注目されているものと認識できるでしょう。

ボリンジャーバンドのトレードでの使い方

ボリンジャーバンドはボラティリティの状況確認だけでなく、
相場の状況の転換要素としても使用することができ、
トレンド転換の逆張りからトレンドフォローまで、
様々なトレードスタイルで使用することができるテクニカルインジケーターです。

ボリンジャーバンドが意識されて効いている傾向を見つけ、
過去チャートで検証してパターンを理解しておくことで、
トレンド判断やエントリー根拠として使用していけます。

また、
ボリンジャーバンドとチャートパターン、プライスアクションを組み合わせることで、
トレードルールロジックとして高い勝率と利益率を残すトレードも可能です。

幾つか紹介していきます。

ボリンジャーバンド3σは異常値

ボリンジャーバンドの3σは異常値と形容される価格帯で、
その後トレンド方向に更に価格が進むとしても、
一旦押し戻ししてくることが高い確率で出現しています。

以下のチャート画像赤マル部分は、ボリンジャーバンド3σタッチの部分です。
(画像クリックで拡大できます)
ボリンジャーバンド3σタッチ
多くの箇所で反転、もしくは一旦の押し戻しを確認できます。

含み益がでているポジションがある場合、この3σタッチで一度利益確定するのはアリと言えるでしょう。

逆に3σタッチを根拠に逆張りトレードをする場合は、
(強い価格同意で3σタッチしていることもあり)
トレンド状況をしっかりと認識したうえで慎重に逆張りしていけば、
小利であれば狙うことができる可能性を秘めたポイントと言えます。

ボリンジャーバンド1σはトレンド転換の目安にも

ボリンジャーバンドの1σは、上昇下降の最初の抵抗線になりやすいです。

それまでの相場状況が転換する時に、1σのあたりはしばしば抵抗ラインとして使われます。

レンジ相場から一方向にトレンド発生した場面等は、
ボリンジャーバンド1σあたりでないかを検証してみると興味深いです。

以下のチャート画像赤マル部分は、それまで±2σの中で推移していたレンジ相場が、
+2σタッチから明確に+1σを下抜けすることさえできずに、
陽線ピンバーを出現させて上昇を示唆するプライスアクション出現。
結果、バンドも上下に拡大して大幅に上昇していきました。
ボリンジャーバンドゴールデンクロス

ボリンジャーバンドの1σ付近は上昇下降の抵抗線に成りやすい箇所です。

この箇所を簡単に抜けていくと、反対側の1σあたりまでするする進むことも多く、
ボリンジャーバンドと価格の推移を検証してパターンを理解しておくことで、
トレード根拠のひとつとして重宝できるポイントになると思います。

ボリンジャーバンドの使い方をマスターするのに適したFX教材

ボリンジャーバンドを使用したFX教材はけっこう多いです。

その中でも、以下の教材はボリンジャーバンドをマスターにするのにおすすめです。

  • グランドセオリーFX
  • まさにミスターボリンジャーバンド!と唸るようなトレードロジックを公開している教材。
    監修者のらいく氏は、まさにボリンジャーバンドの申し子と言えるでしょう。

    ボリンジャーバンドを使ってトレードでとりあえず勝つのに、
    初心者でも実践しやすい簡単なトレードルールも提供されている教材です。

  • マエストロFX
  • マエストロFXは総合的なトレードスキルを構築するFX教材でありながら、
    ボリンジャーバンドをかなり使用してトレードしている動画を視聴できます。

    基本を繰り返しすりこみながら、着実にスキルアップできるFX教材と言えます。

コメント

  1. ボリンジャーバンドは使い方を理解していくと、かなり使えるテクニカルインジケーターだと思います。

    1σ付近での押し戻しの感じもトレンド判断に使えますし、
    3σにタッチしてからの戻しは、利確の判断としても使えますし、逆張りスキャルピングの判断にも使えます。

    ボリンジャーバンド単体でトレード判断していくのではなく、それ以外のテクニカルやプライスアクション、チャートパターンや、トレードロジックと組み合わせて判断すると強いです。

    見た目もわかりやすいテクニカル指標なので、是非マスターしていきたいところです。

  2. ミドルライン(20MA)が横ばいの時のレンジ上下限からの逆張りトレード時には、
    ボリンジャーバンドの2σを意識してエントリータイミングを測る。
    (3σなら更に戻り入る可能性高い。が、3σまで行く時はすでに低ボラの可能性もある。)

    ミドルラインもボリバンも横横のレンジ相場からの2σタッチは、逆張りエントリー検討箇所。

  3. 移動平均線が横横でのレンジ相場を形成している場合、
    ボリンジャーバンド2σ(3σ)は、
    レジスタンス・サポートとして機能しやすく、
    価格はMA方向に跳ね返されることが多い。

    その時のボリバン2σ(3σ)も横横の場合が多い。

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